「ゆで蛙」のお話

蛙は、変温動物です
だから本当は
ゆで蛙の話は現実の話ではありません
 
そんな「ゆで蛙」のお話とは
  「熱湯に蛙を入れると
  びっくりして飛び出してしまう、が・・・
  水に入れて徐々に温めていくと最後には死んでしまう」
というお話です
 
が、そんな事はありえませんよ
現実に、蛙は賢く生き延びていきます
このお話は、私達人間社会だけで通じるお話なのです
 
そんな私達人間は、蛙と全く違う道をとってしまいます
水が温かくなってくると、気持ちいいと居座ってしまい
このままではいけないと気付いた時は手遅れで死んでしまいます
 
調子にのった経営で、倒産していった企業は数知れません
また、面子にこだわり自滅していった人達も数知れません
「このくらいはいいだろう」という小さな手抜きがもたらす大きな禍
 
私達では、お月様に向かっての発射角度が1㎜違えば
お月様どころか、とんでもない所に行ってしまいます
徐々に温かくなる水は、その時々の1㎜の誤差のまま
 
「このくらいはいいだろう」という1㎜の手抜きがつくる吾が人生
蛙にだけは負けたくない
だから今日も、「このくらいはいいだろう」との闘いに負けないぞ!

2012.11