人材育成のために
楽しみは対象にあるのではない
対象と向き合う自分の中にある
今年度も新しいメンバーを迎え新しい一年のスターを切った。初々しい新入社員を前に背筋を伸ばし取り組む日々を過ごしている。そして彼らと接するとき、日々において自分の若かった頃を思い出しながら話しをすることにしている。「学校(高校)が面白くないから行きたくない!」と言い、父から「学校が面白いはずがないだろ!その考え方がおかしい!」と怒鳴られたこと。当然渋々行くことになったのだが、その時は父の言うことがよく分からなかった私。また音楽活動をしている大学一年の時、プロダクションからのレコーディングの話があった。母を喜ばせることができると思うと嬉しくて母に報告した時、母から「19歳で社会の何が分かるの、今は勉強しなさい」と冷たく否定され、腹が立つのを通り過ぎて母の存在が許せなかったこと。その時も「音楽に楽しみがあるのではないんだよ!」との母の言葉がよくわからなかった私。私は自分が向かう対象に楽しみがあると信じていたのである。
ところが二度言われ冷静に振り返ると、どれも自分から進んで楽しいことを探していたことに気がついた。それならばと、遊んで楽しくない対象にあたってみようと赤羽の魚屋さんでアルバイトを始めた。面白いはずない、楽しくない対象はどんなにしたって楽しくはないんだ、それを証明したくて決めたアルバイト先であったのだ。その結果をもって父母に意見しようと企てた。しかし僕の目論見は見事に外れた。魚屋さんを毎日楽しみ、愉快に過ごした日々、確かに遣り甲斐があった。本当に今も忘れないくらいびっくりした。なぜか毎日毎日のバイトが待ち遠しくて仕方なくなってしまっていた。最初の思惑を忘れてしまい、魚屋さんをやりたくなっていた…。今や対象に拘らなかった自分がある。
そんな体験を思い出しながら、若い人には、目の前に現れてくるものに有りのままに向かおう、と話している。そして自分勝手に判断しないように、事ある毎に父母への相談は欠かさないように、普段の挨拶をやるようにと話している。対象に楽しさを求めている若い方々に今だからこそ言える。「楽しみは対象にあるのではなく、自分にある」と。「やりたい仕事に楽しさがあるのではなく、例えどんな仕事であっても、工夫する自分の中にある。」ということを。そして「そんな君たちを育ててくれたご両親と接する中にある」ということを力説している。なぜなら両親を尊敬できない人に、上司を尊敬できるわけがないと考えるから。
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- 引用 RBAタイムズ 277号(2008)
今年の計画を、覚えている人も覚えていない人も
毎日毎日、忙しく生きている
暇を持つこともままならない
その位、忙しい毎日である
その中で
欠かせない重要案件はどの位あるのだろう?
一度、一日でやったことを書き出してみよう
そう多くは無いはず
暇なく時間に追われているのに
いざ書き出そうとすれば…
そうなのです、私達の一日は
無計画のうちに始まり終わっている
意識する、しないに関わらず
して、その本人は年頭に一年の計画を立て
手帳を見ながら…、時計を見ながら…
そして一年の終わりに来年の計画に手をつけている
もう何年の間同じ事をやっているのだろう?
もうそろそろ流れを変えなければ…
そう感じている人は次のことをやってみて下さい
今やらなければならない目の前のことに全力集中
後先に思いを馳せず、隣の人に惑わされず
指示に従い一心不乱に全心全力
2013.3
年が明け、はや一ヶ月
お正月気分はどこにやら
今日も時間を追い、追われる
一日の出来事
それは予定した事より
予定外の出来事に振り回される?
だから、今年も予定表が店頭を飾り
時間マネジメント書籍が書店を飾る
手帳でコントロールできるが定説?
書いていることと
やっていることのギャップ
正直なところそれが、今日という一日
その流れを変えるには
毎日毎日、年頭の決意を読むしかない
そのギャップを瞬時も忘れないことである
であるなら、年頭の決意とは、今日の決意である
さて貴方の今日という一日に
年頭の決意が息づいてますか?
さあ、勇気を出して思いだしてみませんか?
2013.2
年が明けて新しい一年の始まり
とはいえ、カレンダー上の話し
現実は、昨年・昨日からの続き
「おめでたい」の前に
昨年はどうだったのだろう?
先ずは、反省から始めたい
人は現実に惑わされ
省みることを忘れてしまう生き物
さて貴方、一年の区切りをつけられましたか?
「省みる」という字は
「はぶく」と書く
だから今すぐ、昨年の何を省いたのかの確認
何も省いてなければ、昨年の繰り返し
相変わらずの一年の始まり
変わりない日々の繰り返し
貴方は今年一年、それで満足ですか?
2013.1
誰もがアイドル=偶像を追い求める
なにもアイドルはスポーツ選手やタレントばかりではない
過去の成功体験も、十分アイドルである
いつの時代も、どの国でも
個人であれ、群れであれ、企業であれ
成功体験は衰退の一大原因
それは、過ぎ去った、出来事
それは、耳にする噂、口コミ
それは、現実を見誤る“錯覚”
見えない「執着」も、「固く信じる」ことも
その思い込みが常識の目を狂わせる
それはアイドルと同じ
夢よ、もう一度!
成功体験にしがみつく
しかし、人生に同じ事は二度と起こらない
だからこそ、過去に流されず
成功体験を捨て
新たなことに挑戦!
そう、今に必要なものは「勇気」なのだ!
あれもこれも手にしようと力を分散
その穴埋めに使えるものは全て使う
努力したつもりでも、単なる手抜き
手抜きとは
誰かに寄りかかり
誰かにすがること
良い結果など出るわけがなく
窮地に立たされる羽目となる
勿論、知らぬは本人だけ
周りはみんな、つながっている
いくら、良い顔をしたとしても
因果応報と、人生に狂いはない
自分の感情のままに生きていて
欲望のままに生きていては
周りを味方にはできないぞ
自分の衝動に振り回され
欲望に押し切られていては
周りと足並みを揃えられないぞ
「日日に新たに、又日に新たなり」とは
日々、自制することであり
日々、克己することである
一回しかない、この人生
誰もが「生きた分しか生きられない」
「神は万人に公平に一日24時間を与え給うた。
われわれは、明日の時間を今使うことはできないし
昨日の時間を今とりもどすすべもない
ただ今日の時間を有効に使うことができるだけである
毎日の24時間をどう使っていくか
私は一日の決算は一日にやることを心がけている
うまくゆくこともあるが、しくじることもある
しくじれば、その日のうちに始末する
反省するということだ
今日が眼目だから、昨日の尾を引いたり、明日へ持ち越したりしない
昨日を悔やむこともしないし、明日を思いわずらうこともしない
このことを積極的に言い表したのが「日新」だ
昨日も明日もない、新たに今日という清浄無垢の日を迎える
今日という一日に全力を傾ける。今日一日を有意義に過ごす
これは、私にとって最大最良の健康法になっているかもしれない」
以上は、土光敏夫さんの言葉である
「苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり」
この時始めて「苟日新、日日新、又日新」を知った
意味『きょうの行いはきのうよりも新しくよくなり、
明日の行いはきょうよりも新しくよくなるように修養に心がけねばならない。
殷の湯王はこれを洗面の器に彫りつけて毎日の自誡の句とした』
「誰が正しい、正しくない」ではなく
「何がいい、悪い」でもなく
何が出来る、出来ない」でもない
大切なのは、貴方の言葉であり振舞い
今の言葉・振舞いが周りの方々の心にどう映り
どのような感じを与え
どう反応させているかである
貴方の『何気ない会話』や
『やり取り』のなかに
紛れも無い貴方の姿があるのです
その姿が貴方の人間性となり評価の対象となる
その評価が、貴方への対応となり
貴方が生きるこれからの舞台となり
これからの、貴方の生きる枠となる
そうです! 目の前に起こり来る出来事は
貴方が好んで引き起こしている出来事
誰の責任でもない、貴方が望む出来事
自分の力ではどうしようもない自らが招いた出来事だから
人は、愚痴を言い、不平を言い、文句を言い、言い訳を言う
そんな人の多くは、自分を変えずに環境を変えようとする
今こそ、わが身を振り返ろう!
テストの成績が気になった時
受験戦争に巻き込まれた時
社会人になるための試験の時
勉強という言葉が身に染みた
社会人になってから
試験から逃げる人達がいる
勉強から遠ざかる人がいる
何のための勉強なのか?
それが分からなくなったから?
それとも単に嫌なだけなのか?
どちらにしても
「強いて勉める」事から逃げている
逃げれるうちはいいのだが・・・・・・・
そこで提案します「勉強する目的を」
勉強は
①自分の身を守るために必要なものを身につけるためです
騙されないため、裏切られないため、利用されないため
②誰からも好かれる人間になるためです
どうしても自分中心になりがちな自分に打ち克つために
鍛えの夏
わが人生を守るために強いて勉める日々としませんか?
誰も目標を持っている
そして誰もが努力する
勿論何一つ疑いません
しかしどうだろう?
周りにイキイキしている人は何人いますか?
周りに日々満足している人は何人いますか?
誰もが若い時から今まで
目の前だけを見て頑張ってます
ずっと……真面目に……今まで
で、どうです……?
満足の積重ねができてそうですか?
心は豊かになってきてそうですか?
さて貴方
先を生きている人達を目指しますか?
それとも……
今も相変らず無我夢中に生きる人達
親の言う事、誰の言うことも聞かず
自分だけは違うと信じ口にしながら
そうして現代社会ができている
貴方の一年先、三年先、五年先
大丈夫ですか?