「番外編」
他方を知っていて一方を知らない
一を識りて二を知らず
(一つのことだけを知っていて、その他のことを知らない。知識や考え方が極めて狭いたとえ)
【荘子】
続・性格は変えられない?!
「心に善悪有りや否や」との問いに答えた興味深い言葉がある
「天にあてはめれば『命』といい、
物にあてはめれば『理』といい、
人にあてはめれば『性』といい、
一身にあてはめれば『心』という
このように実質は、一つである
心は元来が善でありそれが心の働きに現れると
善ができ不善ができる
心の働きが外に現れる場合は、
“情”という事はできても“心”とはいえない
例えば、水は水といえるだけである、
しかしそれが流れ出し支流を作り東や西に行ったりすれば、
水といわず“流れ”と言うようなものである」
私達がいう性格とは「感情や意志」を指している
感情とは、喜び悲しむ心の働きであり
意志とは、積極的に目指す心の働きである
ここで早くも性格は、二つに分かれている
荘子のいう「一を識りて二を知らず」とは
一方だけを知っていて他方を知らないことを戒めた言葉である
ということは、他方を知っていて一方を知らないこともある
いわゆる「性格を変えられない」
と言っている人は他方に明るく、一方すなわち自分に暗い人なのかも知れない
この場合においても「性格は変えられない]というでは、
もう一方を知ればどうなるのか?新たな性格が現れてくるということにならないのか
さて貴方は、今も 「性格はひとつ」と想いますか?