久米 信廣の 「道」 254号~275号/新・「道」 276号~309号

 

番外編1

「番外編」

経験していない反応はあり得ない


一を識りて二を知らず
(一つのことだけを知っていて、その他のことを知らない。知識や考え方が極めて狭いたとえ)

【荘子】


性格は変えられない?!
性格は変えられない!と言われ
性格は変えられる!とも言われている

そもそも性格の「性」とは、心が立っている状態の生
人が起きている間に(物事に出会う度に)働く心の働き
その働きが他の人と比べて際立つ様を見て私達は性格と言っている

総じて性格とは、
「その人が生まれつきもっている感情や意志(性質)などの傾向」
と辞書に書かれるようになった

そして、「三つ子の魂百まで」とも言われている
幼児の性質は一生変わらないものだという

ここでいう性質は、言動に現れるその人に
備わったものを指している言動であるから、
その人の発する言葉と行動である
それらは、出会いごとにその身体の内から
湧き上がりくるものである

とする性格とは、
経験による反応と言い換えてもおかしくはない
ここで大事な事は、
「経験していない反応はあり得ない」
正に荘子して「一を識りて二を知らず」と
言わしめる如くである

経験していない反応はあり得ない
だから性格はひとつしかない
それを、人は変えられないという

もうひとつの性格を知りたければ
新たな経験をすればいい…
ただそれだけで性格は新たになる


 

追加情報

  • 引用: RBAタイムズ 番外編1(2007)