久米 信廣の 「道」 254号~275号/新・「道」 276号~309号

 

No.12

父の言葉”

“求めて得たものでないからこそ本物”


流れのままに生きる
今も耳に聞こえる父の、言葉
 とにかく、やることだ!
 やる限りには興味を持ってやれ!
 自分の力無さを、思い知らされるから!

何度も同じ事をしていると怒られた
 なんで工夫しない!同じ経験するんだったら、工夫しろ!
 「こうやっていこう!」と思わないのか?阿呆か!馬鹿なら馬鹿になってみろ!
 同じ事をやるのは、愚か者のすることだ!
 的を外してもいい、遅くてもいい
 同じ事を新しいやり方でやってみろ!

眼鏡から目をはみ出しながら
鬼の形相で機関銃の如く

そんな父が恐くて、無我夢中でやってきた
すると知らないうちにこんな僕になってしまった

今も父は僕の身体に染み付いている
 誰の真似をするのでなく
 自分らしくやり切ること
 それをやれば、やるほど
 自分を主張する事だから

またある時
 無我夢中でやっているのはいいが
 お前は、何のためにやっているんだ!
 やる事が目的なのか?どうなんだ!と言われてきた

やるせなかった
思いの持っていき場所がなかった
ただ母の優しさが身にしみた

そんな父は今僕の身体に生きている
 やる限りには、ただやるな!
 目的を見据え最短を走れ!
 何時もその為の工夫をしろ!

 人生に無駄はない
 経験できるものはすべて自分のため
 それを信じること
 その生き方が、自分を信じる事であり他人を信じる事

 人間が生きるということは
 相手を大切にする事であり
 目の前の人を大切にすること

そして現在
「人の前に明かりを灯す」第三企画の経営に全力を尽くしている
「求めて得たものでないからこそ本物」
これからも育てられたように、全力で久米信廣を生き抜いて征く


 

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  • 引用: RBAタイムズ 266号(2007)