久米 信廣の 「道」 254号~275号/新・「道」 276号~309号

 

No.07

ナンバーワンとオンリーワン

存在自体がオンリーワン
勇気を出そう 道は開ける


ナンバーワン
ナンバーワンを目指せと
高い目標を掲げろと
目標達成に励めと

成功のため、成長のため
遠い目標に向かって今日一日を生きよ

計画に沿って確実に
しかし、現実の日々において蹟くのは
弱点と、不得意部分

誰に言われなくても
どうしてもその部分が気になる
だから見つめなおす

弱点と欠点と弱い意志
忘れまいと、念を押す
いつでも、どこでも、何事においても駄目だと

成功と幸せと充実を目指しているにも拘らず
一回しかない今日一日
自己の否定に精をだす

自分の得意を知ることなく
自分の強みを知ることなく
これが、ナンバーワンを目指す実態?


オンリーワン
ナンバーワンを奨励しながら
オンリーワンも賛美している
最初からこの世に同じものは二つと無いにも関わらず

今いること自体がオンリーワン
この世に生を受けた時点でオンリーワン
人と違ってこそ貴方、それでこそオンリーワン

しかし、いつも周りと比較され
負けるな!がんばれ!

しかし、この世は勝者のいない競争社会
舞台は絶えず新しい主役を用意する
いつの世も勝者は期間限定のものでしかない

まさに入れ替わり、立ち代われるのがこの社会
だからこそ、だれでも出来るということになる
なんであれ特別なものは存在し得ないようになっている

だからこそ、自らを殺すことを教えられ
コミュニケーションの大切さを教えられる
貴方を自信喪失にするために……

そんなことに振り回されず
自分に対する無理な要望を止めてみよう!

勇気を出して止めてみよう!
きっと、きっと道は開けるから

 

 

追加情報

  • 引用: RBAタイムズ 261号(2007)