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「記者が選んだ 2010 年 ベスト3マンション」発表

野村不動産の2物件「池袋本町」「中野ツイン」

進化しつづける大京の「ザ・ライオンズ」各物件

「早期完売」の神話生んだモリモトの一連の物件

 

 恒例の「記者が選んだ 2010 年 ベストマンション」を発表する。このうち「ベスト3」は、野村不動産の「プラウドシティ池袋本町」「中野ツインマークタワー」と、大京の「ザ・ライオンズ」各物件、モリモトの一連の物件とした。残りの物件については後ほど発表する。

ベストマンションは野村不動産「池袋本町」と「中野ツイン」

 「ベスト3マンション」の筆頭は、約12,000組の来場者を集め、全785戸をわずか半年で完売した野村不動産「プラウドシティ池袋本町」だろう。坪単価256万円、グロスで5,500万円台という価格設定がヒットした最大の要因だろう。値づけの確かさは見事というべきだ。平均で6,000万円を超えていたら、こうも売れなかっただろう。

 しかし、同社の物件なら、同社と三井不動産レジデンシャルのJV「中野ツインマークタワー」(全234戸)も捨て難い。SIを採用して「ライブラリー」の提案や「ライフガレージ」「究極の家具・収納スペース」などは感動ものだった。商品企画としてはこちらを推奨したい。

 よって、今年は「プラウドシティ池袋本町」と「中野ツインマークタワー」を合わせベストマンションとする。

年々進化する大京のフラッグシップ「ザ・ライオンズ」

 あとの2物件も、単独マンションではなく大京の「ザ・ライオンズ」と、モリモトの一連の物件にした。

 大京は今年、同社のフラッグシップ「ザ・ライオンズ」を冠したマンションを首都圏で6物件を供給したが、記者は「ザ・ライオンズ蘆花公園」以外の物件を見学している。

 即日完売した「ザ・ライオンズ武蔵国分寺公園」(125戸)、1カ月で完売した「ザ・ライオンズ中野坂上」(43戸)、横浜市の「市街地環境設計制度」の認定を受けた「ザ・ライオンズ横濱山下町」(96戸)、1期87戸が即日完売した「ザ・ライオンズ三郷中央」(318戸)、国立にふさわしい落ち着いた雰囲気の「ザ・ライオンズ国立」(83戸)とも素晴らしい。「ザ・ライオンズ」は益々進化している印象を受けた。

モリモト 「早期完売」の神話生んだ一連の物件

 モリモトが供給した物件をことごとく早期完売した。今年は、同社が分譲した「ディアナコート八雲桜樹」(34戸)「アールブラン新百合ヶ丘」(58戸)「アールブラン南品川」(48戸)「アールブラン西蒲田」(41戸)「ピアース白金台」(42戸)「ディアナコート代沢」(39戸)「ピアース笹塚」(31戸)「アールブラン綱島」(73戸)「アールブラン大井町レジデンス」(45戸)「ピアース中目黒」(84戸、近鉄不動産とのJV)を見学(「クレッセント矢向センティア」98戸は見る間もないうちに売れてしまった)したが、ほとんど全てが早期完売した。

 同社の物件ではないが、独身女性に圧倒的な人気を呼んだ大京「セルフィスタ渋谷」(86戸)、グッドデザイン賞を受賞したマリモ「フィーノ渋谷」(44戸)、即日完売した東急不動産との共同物件「BRANZ 南雪谷」(90戸)なども同社が仕入れ・商品企画した物件(「南雪谷」は外観のみ)で、即日完売した三菱地所「パークハウス品川中延」(51戸)も同社が用地を仕入れた物件だった。

 ホテルなどが建ち並ぶ「アールブラン西蒲田」だけは、どうして早期完売したのかよく分からないが、モリモトの「早期完売」神話は生きている。「モリモトのマンションだから買う」ファンは増える一方だ。中堅の星だ。

(牧田 司 記者 2010年12月24日)