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　東急不動産が先に「１期70戸が申込完売」というニュースリリースを出した「BRANZ 南雪谷」を見学した。

　物件は、東急池上線雪が谷大塚駅から徒歩2分、大田区南雪谷2丁目に位置する８階建て全90戸。専有面積は60.78m2〜102.73m2、１期の価格は4,980万円〜10,990万円（平均価格6,392万円）、坪単価は288万円。竣工予定は平成23年7月中旬。施工は長谷工コーポレーション。土地売主は東急不動産。建物売主は同社（事業比率90％）とモリモト（同10％）。

　8月21日にモデルルームをオープンして以来、約500組の来場があり､９月12日の１期登録締め切りの結果、最高７倍、平均2.1倍の競争倍率となった。引き続き２期20戸を9月23日に販売、全て完売となった。

　1期の登録申込者属性は、年齢は30歳代が約55.6％、40歳代が約27％、50歳代が約7.6％、60歳代が約4.5％、居住地は大田区が約57.8％、品川区が約10.9％、職業は会社員・公務員が約89.1％。

　人気の要因は、�@雪が谷大塚駅から徒歩２分の利便性�A商店街エリアを抜けた先の邸宅街の入口�B「キッズセキュリティ・マンション」システム−など。

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　1期、2期とも即日完売したのには少し驚いた。確かに立地条件はいい。このような好立地のマンションは、同駅圏ではほとんど皆無だろう。しかも、現地の用途地域は第一種中高層住居専用地域（容積率200％）だが、すぐ先は第一種低層住居専用地域だ。

　設備仕様も水準以上だ。玄関・廊下、キッチン天板、手洗カウンターなどは天然大理石や御影石が採用されていた。また、ノンレールサッシとスノコ敷きバルコニーを採用することで､居室とバルコニーが一体利用できるようになっていた。

　それにしても、この単価でこの戸数を１カ月で売り切るとはさすがというべきか。

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　記者がもうひとつ注目したのは、モリモトが建物売主に名を連ねていたことだった。事業比率はわずか 10 ％だが､もともとはモリモトが事業化を考えていた土地だったようで、デザイン監修にウイ・アンド・エフ ヴィジョン（石倉雅俊代表）が起用されているのもモリモトの提案のようだ。

　石倉氏は、モリモトがいくつかの物件のデザイン監修を担当しており､記者が先に見学した「ピアース笹塚」もそうだし、グッドデザイン賞を受賞した三井不動産の「パークコート二子玉川」もそうだった。

　モデルルームのコーディネートはメック・デザイン・インターナショナル（板倉英理子さん）で、これは東急不動産の選択だった。