RBA HOME> RBAタイムズHOME >2010年 >


文句なしの一級品 モリモト「ピアース白金台」


「ピアース白金台」完成予想図


 モリモトがモデルルームをオープンした「ピアース白金台」を見学した。我が国を代表する空間デザイナー・文田昭仁氏による設計で、 意匠デザイン・照明計画が極めて優れたマンションだ。文句なしの一級品だ。

 物件は、 JR 山手線・東急目黒線目黒駅から徒歩8分、または東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線白金台駅から徒歩9分、品川区上大崎1丁目に位置する敷地面積約891平方b、15階建て全42戸の規模。専有面積は約33〜70平方b、予定価格は3,200万円台(33平方b)から6,800万円台(70平方b)。坪単価は350万円ぐらいになるのではないか。竣工予定は平成23年9月上旬。設計・監理は日本エーコン 一級建築事務所、デザイン監修は有限会社文田昭仁デザインオフィス、施工はイチケン。

 現地は、敷地西側が鋪道を挟んで首都高2号目黒線の高架に、南側が高層ビルにそれぞれ面しているが、一般的な幹線沿いのマンションではない。用途地域は第2種住居地域と第1種低層住居専用地域。建物は第2種住居地域に建設され、敷地東側は低層住宅が広がっている。敷地東側には幅約2メートルの細い通路が公道に面している。空地率は75%で、かなり開放感があるのが特徴だ。

 そして何よりデザイン性に優れたマンションだ。デザイン監修は、日産の銀座ギャラリーなどを手がけている文田昭仁氏。モデルルーム(70平方b)の玄関床は大理石張りで、木目調シート張りの収納と同じ仕様の壁が標準装備となっている。リビング扉は、リブデザインと呼ばれる表面が波型になっているものが採用されている。

 優れたデザインを際立たせているのが照明計画だ。ダウンライト、間接照明がふんだんに用いられており、上質な雰囲気がかもし出されている。

    

左からリビング扉、リビング・ダイニング、模型(写真からは分かりづらいが、扉の文様は波打っており、その背後は間接照明が施され、キッチンは床から浮き上がっているように見える。模型からは、敷地東側に公道につながる通路があることが分かる)

◇     ◆     ◇

 販売担当の同社分譲営業部・神村勇気氏も「いろんなところが絵になる」と語ったように、見所がいっぱいで都市型のコンパクトマンションとしては最上級だと思う。コンパクトマンションにありがちな、どこか女性に媚びるようなデザイン・仕様でなく、文田氏の主張がはっきり表現されているのもいい。

 反響はすでに700件に達しており、販売開始と同時に申し込みが殺到するのではないか。「坪単価は350万円ぐらいになりそうだ」と書いたが、これはあくまでも記者の推測だ。それほど外れないとは思うが…。


エントランスホール(完成予想図)

(牧田 司 記者 2010年4月30日)