久米 信廣の 「徹」

 

RBA 野球大会の25 年

RBAは自分を変革すること
小さな羽ばたきが世界を変える
 
 
 25年前、平成元年にRBA日本不動産野球連盟・RBA野球大会がスタートしました。
 当時世間は、私が考えていることをいくら真剣に訴えても、なかなかわかってくれませんでした。ゆえに、「論より証拠」とひたすら運営に徹しました。まさに実験証明でした。
 
 
 私は日々の業務という第三企画とRBAの活動に全力しました。その時から、第三企画とRBAは表裏一体となり、会社もRBAも「見るもよし、見ざるもよし、されど吾は咲くなり」の姿勢で事に当たることとなりました。
 とはいえ、現実は社員との間の隙間を埋めることはできません。「ロバを水飲み場に連れて行くことは出来るが、ロバに水を飲ますことは出来ない」といいます。確かに、強制的にやらすことはできます。しかし、根本からその人の行動を変えることはできません。言って聞かせ、教えやらせるだけでも無理なのです。水飲み場に連れて行くことは飲むことと別次元のことだからです。
 人は知らなければ信じない、動かないという一面があります。それは「知らない事」は「信じられない事」だからともいえます。だから水飲み場にはついて行くけど、水は飲みません。水は飲まなければ知ることはできません。だから信じることができません。だから飲まないのです。
 この知らなければ、信じない、だから動かないという人間の行動のパラダイムの転換作業を、先ず自社から。それがRBA活動の使命だと考え、行動してきました。
 
 
 ところがそれは、誰よりも自分を変えること、すなわち自分が変わる作業だったのです。ここからRBA(Reform ByAction)は「世の中の変革」ではなく、「自分の変革」を推し進める活動となりました。
 自分を変えること、それは生き方を変えること、との気づきは、朝起きる起き方、食事の仕方、仕事の仕方等々「生活習慣」を変える日常へと昇華させてくれました。
 
 
 私はバタフライ効果があると信じます。カオス理論では、北京で蝶が羽ばたくとニューヨークが嵐になると譬えられていますが、はじめのわずかな力でも、時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらすというものです。私一人の習慣を変え、行動を変え、人生を変えることができれば
―それが世界を平和にし、人類の300年後を創る―
そう信じます。
 今年、お蔭さまでRBA野球大会は25周年を迎えることができました。それを記念していくつかのイベントを開催していますが、これも皆様が用意下さいました次の変革のためのひとつの羽ばたきと捉え更に確実に積み重ねてまいります。
 
 

追加情報

  • 引用: RBAタイムズ 2013.11 327号