久米 信廣の 「徹」

 

働くは傍楽(はたらく)

人間脳は人と繋がるために使う
目標達成し周りに影響を与える
 
 
 「働く」は「傍(はた)楽」であって、傍を楽にすることだと世間ではよく言われています。私は言葉の遊びでそういうのではなく、まさに言葉通りだと考えています。すなわち、働くことは人の前に明かりを灯すことなのです。それは取りも直さず第三企画の経営理念そのものなのです。
 私たちは人間としてこの世に生を受けました。この世の中は、弱肉強食の世界です。その中で生き物はバランスしています。もし人間が他の動物と同じ土俵に立っているとしたら、ここまで永らえることはできなかったでしょう。人間は強い牙も爪もなく、また、早い足も並外れた跳躍力もありません。身体能力においては明らかに劣っているのですから。
 
 
ところが、その非力さをカバーして有り余るものを私たちは持っています。それが人間脳です。私たちには動物脳の上に考える脳が与えられました。いわゆる大脳新皮質です。私たちは、この人間脳を使って今まで生き延びてきました。この人間脳の使い方こそが私たちの存続を守ってくれたのです。
 人は、一人で生きていけないから群れて生きています。群れるということは、社会に自ら繋がっていくということです。一人では生きられない私たちだからこそ、自分に与えられた能力で他人の役に立つ生き方をすること、つまり他人に役立つ行為をすることが結果的に、自分が生き延びることに繋がります。人間脳は自分以外の人のために役に立つように使われる道を選んだのです。
 私たちは、生まれたというそれだけで、知ると知らずと人の役に立つようになっています。自分のことに全力することで、私たちの日々は自分以外の人の役に立っているのです。自然と役に立つようにできています。意識する、しないに関わらず、繋がっているからこそ、周りの人に影響を与えます。
 
 
 そこで、私は、同じ働くのであれば、全ての仕事に目標を立て働くようにしました。また、仲間にも目標を立て達成するように促しています。掲げた目標は何が何でも達成するのです。目標が達成されれば、更に影響を与えることができます。私は、目標を持って一ヵ月を生き、掲げた目標は何が何でも達成します。それが私の生き方なのです。
 どう生きたとしても、自分以外の人の役に立つのであれば、最大限人の役に立てるように生きよう!同じに生きるのなら、目標の達成に向かって全力しよう!そう決めたから「人の前に明かりを灯す」ことに社運を賭けるのです。命を選ぶことはできませんが、いかに生きるかを選ぶことはできます。だから「はたをらくにする」ことに社運をかけるのです。
 
 

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  • 引用: RBAタイムズ 2013.01 324号