久米 信廣の 「眞」

 

震災とRBA

自他ともの幸せがあってこそ
自分事として救援、復興に全力


私たちの日常は、どうしても自分自身で押さえようのない感情の起伏、喜怒哀楽の連続に翻弄され、押し流されている日々です。それが人生といってもいいかもしれません。そのような喜怒哀楽の連続である日常での自身の心の状態は、私たちが意識する、しないに関わらず、自分自身の内面だけの問題に留まることなく、自分自身という人間性から発信する言動、振る舞い(=エネルギー)が影響を及ぼし、外面である生活空間に広がり、人間模様を形作っていきます。昨年、日本には極めて強い「哀」の空間が広がりました。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による津波と余震、これにより、大規模地震災害が引き起こされました。後に東日本大震災と名付けられたこの災害で、多くの尊き命がなくなられました。謹んで亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
   

この大きな災害に立ち向かう言動、振る舞いも極めて強いものがありました。RBAそしてRBAを後押しする第三企画は、復興を願う他の方々と同じように、復興に全力する地元の皆さま方の健闘を後押しします。私たちの人間社会では、「私一人」という存在はありえません。一人だけの幸せはありえないのです。一人の幸せは自他ともの幸せがあってこそもたらされるものなのです。だからこそRBAは、自他共の幸せを願い活動するのです。東日本大震災直後に、第三企画はお客様に呼びかけて「がんばる日本」キャンペーンを行いました。そしてキャンペーンの趣旨にご賛同いただき発注していただいた売上金の一部をもって激励品とし、RBAを通じて被災地にお届けしました。ご賛同いただいたお客様には個々にご報告しましたが、RBAは、国民のために夜も寝ず自分事として救援、復興に全力を傾注する自衛隊の皆さま方に感謝の意を表し、この激励品を仙台の自衛隊東北方面総監部に直接お渡ししました。
私たちも自衛隊の精神を見習い、日本国のために全力することを約します。もちろんそのRBA活動にゴールはありません。私達の活動は、山に登る行為を活動といっているのではなく、山脈を歩き続けること、その行為そのものを活動といっています。雷にたいして「くわばら、くわばら」というのと同様に、地震に直面したときある地方では「世直し、世直し」というようです。「地震」はいったん構築された秩序を破壊し、新たな世に生まれ変わる再生のための儀式と捉える見方があるからでしょう。震災を乗り越え、私たちは今年も共感と感動の触れ合いの旅を力強く歩みゆくことを誓います。

 

 

追加情報

  • 引用: RBAタイムズ 2012.02 319号