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東京建物 恒例の記者懇親会

「お客様からbPの評価を頂く企業へ」畑中社長


畑中社長

 

 東京建物は12月1日、恒例の記者懇親会を九段下のホテルで開いた。記者は、都営地下鉄新宿線が事故でストップしたために時間に間に合わず、畑中誠社長の挨拶を聞き逃した。

 畑中社長に続いて挨拶した東京建物不動産販売・坪井和重社長は、「流通事業は法人、リテールとも順調に推移しているが、夏以降は中古マンションの契約がやや減少している。賃貸部門は賃料が弱含みで、空室率は高止まりしている。しかし、今年は東京建物アメニティサポートとの連携が収益に寄与し、V字型回復する見通し」などと語った。

 また、前期業績の足を引っ張った「ガレリア ヴェール」(全410戸)についても触れ、「つくば沿線の供給ラッシュ・値下げ競争が一段落し、計画を上回る販売実績をあげた」と述べ「不動産市況は回復傾向にあり、お客さま評価ナンバー1企業を目指す」と語った。

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 記者の取材フィールドであるマンション事業では、担当役員である常務取締役住宅事業本部長兼海外事業本部長の柴山久雄氏と、常務取締役アセットサービス事業本部長兼余暇事業開発本部長の綾木眞二氏も加わってマンション談義に花を咲かせ、盛り上がった。

 柴山常務は、今年年初に分譲して即日完売した「Brillia武蔵小杉」(全101戸)、「CASBEE 川崎」で初のランクSを取得して即日完売した「Brillia e−SQUARE 」(全129戸)から始まり、圧倒的な価格の安さと商品力が魅力の「Brillia辰巳CANAL TERRACE」(全232戸)がすでに100戸以上売れていること、310万円の「Brillia大井町ラヴィアンタワー」(全269戸)も100戸近く売れていることについて語った。

 さらに、来年2月に分譲する「Brillia 月島ウェリス」(全180戸)や磯子のプリンスホテル跡地のマンション開発にも触れ、どれくらいの単価になるかも打ち明けた(ここでは書かないが、磯子はかなり低い価格設定でも採算に乗りそうだ)。磯子では、懸案だった道路から崖の上までのアプローチについてもどうするか明かした。

 話は竹中直人さんを起用してヒットした同社のCMにまで広がり、記者は吉永小百合さん(ちょっとターゲートが違うか)、オードリー・ヘップバーン(信じられないほど著作権料か版権は安いはず)、「錦糸町」でヒットしたジャン・レノさんを推奨した。ほかでは黒木瞳さん、役所広司さんなども上がったが、東建不販の広報関係者は「宝塚出身の天海祐希さんがいい」と言った。

 記者は天海祐希さんがどんな人か全く分からず、家に帰って家人に聞き、ネットで調べた。確かに天海さんは素晴らしい。凛とした知的な表情が素晴らしく、身長も記者よりずっと高い170センチもあった。

 家人曰く。「竹中直人は好きじゃないけど、東京建物ってブリリア」 東京建物とブリリアを認知させた(記者はあくが強すぎると思っているが)竹中直人さんもまたなかなかだ。当分竹中直人さんは続きそうだが、次は誰になるか、想像するのも楽しい。

 綾木常務からは、「羽鳥湖レジーナの森」のシバザクラが気温のせいか開花状況がいま一つであることも聞いた(記者は自前で宿泊し、記念にシバザクラの苗をもらい庭に植えたが、どんどん増殖し、きれいな花を咲かせてくれている)。

 花といえば、記者が「ファンクラブ」でも作りたいと思ったTさんが結婚したことも聞かされた。ショックだが「おめでとう」といいたい。

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 嬉しいではないか。記者が畑中社長の挨拶を聞けなかったことを広報に話したら、きちんと概要をメールで送って頂いた。かなりの長文だが、要旨を紹介する。

 不動産市況については、「ビル市場は本格回復までは時間はかかるが、空室率の上昇に歯止めがかかる。新規契約賃料も底が見えてきた」「分譲マンションの初月契約率が10カ月連続で70%超え、即日完売物件も相次ぐなど好調」「不動産投資市場も包括的金融緩和政策により回復基調」などと述べた。

 同社の事業については「ビル事業はテナント営業を強化した結果、空室率が改善。厳しいと言われている地方においても、昨年竣工した九州、名古屋、仙台の各ビルのテナントも順調に決まっている」「住宅部門は好調に推移し、お客様の購入意欲の高まりを感じる」「群馬県伊勢崎市の大規模商業施設『スマーク』は、売り上げを順調に伸ばしている」などと語った。

 新しいプロジェクトについては、「昨年の11月から今年の9月までに当社を代表するプロジェクト『大手町1−6計画』、『中野駅前開発』、『京橋3−1』の3案件を着工。『都市の再生』と『自然環境の再生』を融合させるという新たな取り組みに挑戦する」などと環境問題への取り組みにも意欲を見せた。

 また、高齢者専用賃貸住宅「グレイプス」、日本最大級となる建替事業「多摩ニュータウン諏訪二丁目住宅」の建替え事業、勝どきの子育て世帯向け住戸「グロースレジデンス」、来年2月に販売開始する「ブリリア・ウェリス月島」などについても言及し、「これからも魅力あるまちづくりを通じてお客様からナンバー1と評価される高品位な商品・サービスを提供し続けていく」と締めくくった。

    
東建不販・坪井社長          東京建物・南敬介会長

気になる価格 東建他「Brillia大井町ラヴィアンタワー」(10/1)

坪200万円前後は安い!東京建物他「Brillia辰巳」(9/28)

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(牧田 司 記者 2010年12月2日)