モリモトの破綻にショック なぜだ
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東証一部上場のモリモト(森本浩義社長)が11月28日、東京地裁に民事再生手続開始の申立てを行い、受理されたと発表した。負債額は1.615億円。 同社は、昭和58年に設立。城南・横浜・川崎地区を中心にファミリーマンション分譲事業を行い、最近は賃貸不動産、商業施設などの開発や不動産資産の管理・運用等も行い、業容を拡大。平成20年3月期売上高は1,176億円、経常利益183億円、純利益98億円を計上していた。 しかし、昨年のサブプライム問題や今年9月のリーマンショック以後に急速に環境が悪化、賃貸不動産の販売先の資金調達難及び不動産分譲事業における購入者の買い控えから、販売用不動産の在庫が増加し、資金が固定化。10月末日までに予定していた約定弁済資金の確保が厳しい状況となり、28日、監査法人からの監査意見が受けられず今回の措置となった。 ◇ ◆ ◇ 同社の破綻にかなりショックを受けた。モリモトが危ない≠ニ10月頃耳にしていたが、まさかこのような事態になるとは夢にも思わなかった。金融機関が支えると思っていた。 同社のほかの事業は分からないが、マンションはずっと取材し続けてきた。10年前ぐらいから同社のマンションは劇的によくなった。デザインを重視した商品企画力は、中堅のデベロッパーの中ではとびぬけている。ここ数年は次々とヒット作を供給してきた。記者がもっとも好きなデベロッパーの1社だ。 今年2月に上場したときは驚いたが、1年もたたないうちに破綻するとは…言葉もない。 以下に最近の記事を紹介する。 モリモト「クレッセント横浜富士見丘」 海抜54bの丘の上(2008/10/17) モリモト「アールプラン池上」秀逸のデザイン(2008/6/30) 突出したデザイン・設備仕様だから売れるモリモト「船堀」(2008/3/21) モリモト 「萩中」でワイドスパンの驚嘆プラン(2007/9/13) モリモト「ディアナコート成城翠邸」販売が好調(2007/6/8) 業界注視の的「クレッセント川崎タワー」モデルオープン(2007/1/30) |
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(牧田 司 記者 11月29日) |