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野村不動産&再開発組合「bono(ボーノ)相模大野」15日オープン


「bono(ボーノ)相模大野」

 相模大野駅西側地区市街地再開発組合と野村不動産は3月15日(金)、相模大野駅西側地区第一種市街地再開発事業として開発を進めてきた大型複合施設「bono(ボーノ)相模大野」をオープンする。オープンに先立つ12日、報道陣と関係者向け内覧会を行った。

 「bono相模大野」は、小田急線相模大野駅からぺディストリアンデッキで直結する駅2分の開発面積約3.1haの規模。野村不動産が開発・運営する「Shopping Center(ショッピングセンター)」90店舗 と「North Mall(ノースモール)/South Mall(サウスモール)」約90店舗、パスポートセンター、市民・大学交流センター「ユニコムプラザさがみはら」などの公共公益施設、市営駐車場、市営駐輪場、分譲住宅「プラウドタワー相模大野」(308戸)、賃貸住宅「スカイフラッツ」(120戸)などからなる大型複合施設。既存の駅ビル(小田急相模大野ステーションスクエア)・伊勢丹相模原店とともに駅周辺の3つの核の1つを担う。


中嶋氏

 冒頭、挨拶した野村不動産常務執行役員都市開発事業本部長・中嶋忠氏は、「この種の商業施設は手薄だったが、これからは積極的に投資していく。核となるのは昨年10月に第一号店をオープンした都市型商業施設『ジェムス』で、年間2〜3棟展開していく。もう一つは今回の地域密着型の住宅との複合開発。こちらも積極的に展開しており、現在も数件検討中だ。『相模大野』は初の開発からリーシング、運営まで手がける初の物件。運営会社のジオ・アカマツと連携すれば他社と十分戦っていける」と語った。

 同社開発事業一部長・黒川洋氏は、「デイリー、地元密着、MDの3つのキーワードで開発を進めてきた。デイリーは食をメインに通路幅を2.4メートルと広く取り、女性のトイレに力を入れ、キッズも充実させた。地元密着では地元の店舗をたくさん誘致し、MDでは町田と競合するのではなく補完しあう施設にした。地域連携では、地元のNPOなどと『相模大野宣伝部』を立ち上げ、継続して街の魅力をアピールしていく」と述べた。

 初年度の売上高は100億円、来館者は700万人、ショッピングセンター会員14,000人を目指す。相模大野駅の1日の乗降客は約12万人。隣駅の町田駅は小田急線では新宿に次ぐ多さで約29万人。


エントランス

◇     ◆     ◇

 ショッピングセンターについてはよく分からないが、確かに「食」は充実しているように思った。地元で人気の「sagamix」「オギノパン」や関東初出店の「たこ焼き道楽わなか」などは人だかりができていた。

 6階には地元の人たちと作ったという庭「saga-niwa さがにわ」を囲むように店舗が配されていた。「相模大野宣伝部」から生まれ、市民応募の中から選ばれたベンチや近隣の大学「女子美術大学」の学生の作品も展示されていた。「相模大野宣伝部」は100人規模の市民ワークショップをこれまで1年間で4回開催したという。

    
「sagamix」                              「オギノパン」と「たこ焼き道楽わなか」


「saga-niwa さがにわ」

◇     ◆     ◇

 目玉の施設となりそうなのが、南棟にある相模原市立市民・大学交流センター「ユニコムプラザ」だ。面積は約2,900u。市が組合からフロアを賃借し、指定管理者が運営するものだ。指定管理料は年間4,000万円。200人近くが収容できるセミナールームのほか、大学情報コーナー、 AV スタジオ、ミーティングルーム、マルチスペース、実習室、シェアードオフィスなどがある。

 料金が安いのも特徴の一つだ。例えば定員84人のセミナールームは1日借り切っても8,880円。平日の2時間で1,480円。民間だと万円単位だという広さ約37uのAVスタジオは1日2,580円。2時間だと430円。8人収容の約16uのミーティングルームは1日利用で1,080円、2時間で180円とコーヒー代より安い。1年契約の1.94u×10 デスク付きで共有談話コーナー・作業スペースもあるシェアードオフィスは月額 3,100円だ。料理教室が開けそうな約181uの実習室でも1日12,180円と破格の安さだ。

     
大学情報コーナー                    実習室

    
ミーティングルーム                          AVスタジオ         

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 もう一つ、黒川氏が「本日は見学用ですので、男性の方もぜひ見てください」と推奨した女性用トイレも紹介する。

 女性用トイレのどこがいいのか分からないので、通りかかった独身と思われる若い女性3人に声を掛け一緒に見てもらった。3人は「ワッ、いい香りがする」「広ーい」「明るい」「緑がある!」「トイレっぽくない」などと歓声を上げていた。腰掛けて化粧ができるよう椅子も用意されていた。

  
女性用トイレ(左)とみんなのトイレ

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(牧田 司記者 2013年3月12日)