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商・住・公の機能備えた

ハイレベルの野村不動産「プラウドタワー相模大野」


「プラウドタワー相模大野」完成予想図

 野村不動産が8月27日から登録申し込みを受け付ける「プラウドタワー相模大野」を見学した。商・住・公の機能を備えた駅前の再開発事業の一環として分譲されるもので、極めて総合的なレベルの高い再開発マンションだ。

 物件は、小田急線「相模大野駅から徒歩4分、相模原市南区相模大野3丁目に位置する26階建て308戸(非分譲41戸含む)の規模。「相模大野駅西口第一種市街地再開発事業」の一つで、専有面積は60.95〜87.99u( トランクルーム面積含む) 、価格は未定だが、坪単価は230万円ぐらいになる模様。竣工予定は平成25年3月上旬。施工は 大成・安藤・藤木共同企業体。

 再開発事業エリアは約3.1万uにのぼり、再開発計画が持ち上がってから約20年が経過したプロジェクトだ。駅とはペディストリアンデッキで結ばれる。同物件はこのうちの南棟として建設されているもの。分譲マンションのほか、20階建て賃貸マンション120戸や権利者店舗、公共公益施設が併設される。デッキをはさんだ北側には大型商業施設、権利者店舗、駐車場などからなる北棟が建設される。

 建物は、5階以上が住棟で、住棟の下部に設置した積層ゴムなどての免震部材が地震の揺れを軽減する中間免震構造が採用されている。外観は基壇部がブラウンなどのアースカラーの壁面で、住棟はガラスバルコニーに白い縦のマリオンを配したデザインが特徴。住戸は南向き、南東向き、南西向きから構成されるV字型タワー。建物内に駐車場・駐輪場が設置される。

 住戸プランはSIを採用、天井高2.65メートル、二重サッシ・ペアガラス、連窓ハイサッシ、メーターモジュールの廊下、トイレドア幅720ミリなどが特徴で、同社の「ラクモア」も標準装備。

◇    ◆    ◇

 この種の駅前再開発マンションはたくさん見学してきた。最近では、販売代理が野村不動産グループの野村不動産アーバンネットで、販売担当者が「相模大野に負けない」と自負していた横浜市住宅供給公社の「マークワンタワー長津田」がレベルの高いマンションだ。

 しかし、横浜を基点に置けば、横浜市内の「長津田」もいいが、この物件は相模原市内ではあるが、総合的な評価としてはこちらに軍配を上げる。数多くある首都圏の市街地再開発マンションの中でもトップレベルのマンションだと思う。

 小田急線では都心に近い「新百合ヶ丘」から「町田」、そしてこの「相模大野」の順で住宅地としての人気が高く、分譲単価もこの順で低くなってきたが、この物件は、少なくとも「町田」には負けないのではないか。都民が相模原市民になるのは抵抗があるかもしれないが、記者は相当の町田市民からの申し込みが入ると見ている。

 1期分譲は当初200戸が予定されていたが、反響が多いため220戸に増加されたという。記者が訪ねた昨日も月曜日というのにたくさんの来場者があった。即日完売するのは間違いない。



リビング

「横浜ポートサイド」の再現なるか 横浜公社「長津田」(7/22)

(牧田 司 記者 2011年8月2日)