RBA HOME> RBAタイムズHOME >2012年 >

 記者が選んだ2012年 ベスト3マンション

  記者が選んだ2012年 話題のマンション 

建て替え
新日鉄興和不動産「テラス渋谷美竹」「ザ・神宮前レジデンス」

 新日鉄興和不動産が話題の建て替えマンション「テラス渋谷美竹」(196戸、うち分譲は128戸)と「ザ・神宮前レジデンス」(220戸、うち分譲は148戸)を分譲した。

 「テラス渋谷美竹」は、東京都住宅供給協会(現・東京都住宅供給公社)が1959年に竣工した40戸の分譲住宅とオフィス混合の「美竹ビル」を建替えたもので、渋谷駅から徒歩1分、「渋谷ヒカリエ」にも近接した免震タワーマンションで、400万円台半ばの単価も割安感があり圧倒的な人気を呼んだ。

 建物はオフィス部分となる3階まではガラスカーテンウォールの外観で、4階以上は2カ所にライトスリットを盛り込んだ「分節」手法が用いられている。「GRADE」と三井デザインテックの黒須理枝氏によるデザインも優れていた。

 「ザ・神宮前レジデンス」は、昭和32年に竣工した旧住宅公団の分譲マンション「原宿住宅マンション」を建て替えたもの。「神宮前3丁目」アドレスとしては約9年ぶりの供給だった。

 建物は竹中の制震工法を採用。ランドスケープデザイナーには団塚栄喜氏を起用しているほか、左官職人の久住有生氏、和紙デザイナーの堀木エリ子氏、照明デザイナーの東海林弘靖氏など著名なアーティストを起用。建物の南西側は高さ制限20mの第一種中高層住居専用地域に指定されており、開放感が担保されているのも大きな特徴の一つ。

 
 モデルルームのドアや建具の面材にシャムガキを、リビングドアは自動ドアを、キッチンにはシーザーストーン、デザインガラス引き戸、ナグリ調のドアが採用されていた。

坪単価「400万円台の半ば」 新日鉄都市「テラス渋谷美竹」(1/13)

話題の新日鉄都市開発他「ザ・神宮前レジデンス」(1/11)  

(牧田 司記者 2012年12月28日)