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野村不動産もマンション専有部サービスを全戸導入

野村リビングサポート「リビング Q コール」

 

 野村不動産グループの野村リビングサポートは2月25日、野村不動産が4月以降に分譲し野村リビングサポートが管理する「プラウド」マンションの全戸に専有部サービス『リビング Q コール(LIVING Q CALL)』を導入すると発表した。

 入居後のお客様窓口を一本化し野村リビングサポートが運営するコールセンター「野村住まいるセンター」にて一括して対応する。蛍光灯やダウンライトの照明電球の交換、家具移動、電気関係の不具合に関する点検や修理などの「駆けつけサービス」は30分以内の作業であれば無料とする。

 さらに、パソコンの操作等に関する困りごとや家事に関するサービスなどの相談を受ける「暮らしのサービス」、修繕やリフォーム、ハウスクリーニングなどの紹介や施工を行う「住まいのサービス」も用意している。

 「駆けつけサービス」「暮らしのサービス」は、野村リビングサポートが「3年間無料モニター」として提供する。既に同社が管理している一部の「プラウド」マンションにもモニター制度を導入する。

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 専有部サービスについては昨日も書いたが、先に東急不動産が東急コミュニティーの同様のサービス「家族力プラス」を標準化すると発表した時点で、他社も間違いなく追随すると思っていた。物件販売にとって即効的な効果は期待できないかもしれないが、入居後のサービスを充実させることはトータルでブランド力を高めることにつながるからだ。高いサービスを提供すれば、間違いなくあらゆる生活シーンでビジネスチャンスが生まれると確信している。

 東急不動産に続いて野村不動産の専有サービス参入は、他社の参入を加速させそうだ。いよいよマンションというハードを売る時代からハードを含めた総合的なサービス(ソフト)を売る時代へ突入した。

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(牧田 司 記者 2010年2月25日)