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  この秋の 1 番人気<}ンション

伊藤忠都市開発「アイ コンチェルト葛飾青砥」(75戸)


「アイ コンチェルト葛飾青砥」完成予想図

 この秋の、少なくとも現時点でのもっとも人気の高いマンションにめぐりあえた。伊藤忠都市開発が明日(10日)と11日に全75戸の登録申込を受け付ける「アイ コンチェルト葛飾青砥」だ。

 物件は、京成本線青砥駅から徒歩5分、葛飾区青戸5丁目に位置する8階建て全75戸の規模。専有面積は約49〜87平方b、価格は2,518万〜5,898万円(最多価格帯2,800万円台)、坪単価180万円。竣工予定は2010年2月上旬。施工は村本建設。

 モデルルームオープンは9月17日で、現在まで来場者は約400件。モデルルームをオープンした直後の1週間で104組の来場者を集めるなど、地元以外からの多くの来場者を集めた。初めてマンションを購入する層も多いという。ほぼ完売のメドが立ったため、今週末で申込を受け付け、即日完売を狙うという。来場者はファミリー以外に、コンパクトな間取りも多いためDINKS層も多いという。

 人気の要因は、言うまでもなく駅近と価格の安さだ。「青砥」駅は、いま一つマイナーなイメージを受けるが、京成線特急で日暮里駅から1駅目9分という地の利もある。京成押上線を利用すれば都心へ一直線だ。京成線ではもっともポテンシャルの高い駅圏の一つだ。

 駅近でありながら、用途地域が近隣商業地域・第一種住居地域にあるように、住環境も悪くない。青砥駅圏では、駅近の新築ファミリーマンションの供給がなく、中古マンションでも極めて少ない希少性も人気を引き上げていると現地販売担当者は見ている。

 価格は、後述するようにかなり割安感がある。設備仕様も水準以上だ。このマンションはもともと康和地所が開発を進めていたが、昨秋に同社が破たんしたのを受け、伊藤忠都市開発が取得して、設備仕様などを変更して販売することになったものだ。このため外断熱マンションであるのも特徴の一つだ。

 同社は、年初に「アイマークス横浜桜木町」を早期完売したのを始め、最近では「高津」「若葉台」「三郷中央」などが人気になっている。この「葛飾青砥」はこれらの人気物件を上回る圧倒的な支持を得そうだ。

◇     ◆     ◇

 記者は、このマンションを見学する前に別のマンションを見学している。駅から結構ある物件だ。坪単価を聞いたら200万円。わが耳を疑った。記者の相場観からすれば160〜180万円だ。200万円というのは駅近の単価だと思った。

 そして、伊藤忠都市開発の物件を見学したのだが、逆に驚いたのが単価の安さだった。康和地所が当初予定していた坪単価250万円というのはともかく、坪200〜220万円が相場だろう。

 それより安く設定したのは、取得価格が安かったからだろうし、今期売上げ計上物件で、早期完売を狙ったためなのだろう。

 記者も賛成だ。高値をとことん追求するより、安めに設定し早期完売を図るべきだろう。大手デベロッパーは体力もあるのだから、儲けの半分はユーザーのためにとっておくという太っ腹な姿勢も欲しい。早期完売は業界を勇気づけるし、ユーザーにも好影響を与えるはずだ。

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(牧田 司 記者 10月9日)