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伊藤忠都市開発・住友商事

「クレヴィア高津 ザ・レジデンス」 来場1000件突破


「クレヴィア高津 ザ・レジデンス」(完成予想図)

 

マンション市場回復 実感≠ゥら確信≠ヨ

 伊藤忠都市開発(事業比率60%)と住友商事(同40%)の「クレヴィア高津 ザ・レジデンス」を見学した。見学の目的は伊藤忠都市開発が昨日、ニュースリリースした「ミセスの声をカタチにした『モット・キッチン〜MO+KITCHEN 〜』」がどのようなものかを確認することにあった。

 物件は、東急田園都市線高津駅から徒歩2分、川崎市高津区二子4丁目に位置する6階建て全82戸の規模。専有面積は約33〜84平方b。設計はフリークス一級建築士事務所、施工は淺沼組。竣工予定は平成22年2月下旬。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 モデルルームを見学するうちに、当初の目的は二の次になった。記者の中でピンと来るものがあった。平日であるにも関わらず、記者のほかに既に3組のモデルルーム来場者があった。昨日書いたマンション回復≠フ実感≠ェ確信≠ノ変わった。松坂投手が西武ライオンズに入団して初勝利をあげた日に「自信が確信に変わった」と語ったのと同じ心境になった。( この言葉は、昨日見学した伊藤忠都市開発の「クレヴィア若葉台」のイメージキャラクターに松坂投手の奥さんでタレントの柴田倫世さんが起用されていたので思い出したのだが…)

 確信≠販売担当者の声が裏づけた。「モデルルームオープンは25日からですが、すでにゴールデンウィークは予約で一杯。キャンセル待ちの状態です。事前の反響は1000件を越えています。告知はホームページとアンケートチラシ30万枚だけです。嬉しい悲鳴をあげています」

 来場者が殺到しているのは、駅から2分の好立地と価格だ。最寄駅は高津だが、溝の口からでも徒歩10分という。坪単価は238万円。記者は坪250万円は高いと考えていたが、この単価はストライクゾーンだ。1LDKで3.500万円まで、 2LDKで4.000万円まで、75平方bの3LDKで5.500万円までという価格設定も納得だ。

 もう一つ、人気を呼んでいる要因がある。坪単価400万円の「二子玉川ライズ」だ。このマンションが沿線のマンションの割安感を助長した。「二子玉川ライズ」周辺のマンションが総じて売れているのは、そのお蔭だ。

 この分だと、ゴールデンウィークのマンション現場は、どこも人でごった返すのではないだろうか。この時期に来場者がなく、売れないマンションは考えたほうがいい。値を下げるか、そうでないなら根雪≠フようにずっと在庫として残ることを覚悟すべきだろう。

 「モット・キッチン〜 MO+KITCHEN 〜」については、最先端のキッチンアイテムが採用されているのは間違いないが、最近の野村不動産、大京、コスモスイニシアなどのモデルルームでも採用されているものとほぼ同じで、とくに驚きはしなかった。

(牧田 司 記者 4月28日)