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第24回 RBA野球大会

今年は新人の当たり年 チームの躍進・再生に大活躍


三井不動産レジデンシャル 山際

 〜日曜ブロック編〜

 今年は新人の当たり年だ。リーマンショックから立ち直り住宅・不動産市場も堅調に推移していることを背景に、各企業が野球を含めたスポーツ選手を積極的に採用するようになってきたのかもしれない。また、学生も就職してからも好きな野球・スポーツができる企業に就職するようになってきたのか。その理由ははっきりしないが、RBA野球大会で活躍している新人選手を紹介する。前回に続き日曜ブロック編。

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 出場したのは2試合のみだが、図抜けた力を発揮したのが三井不動産レジデンシャル山際だ。今年の夏の甲子園大会の県予選で愛工大名電に惜敗して甲子園を逃した名門東邦高校では主砲を務め、中大でもレギュラーとして活躍した実績をRBAでもアピールした。ケン・コーポレーション戦で3人目の投手として登板し、ケンの主砲小笠原を空振り三振に討ち取り、その後の2者も三振に切って取った。打っては3ランも放った。

 翌週の安田不動産戦では先発し5回を投げ6安打7三振5四死球5失点したが、これは味方の拙守によるもので、5失点したあと3回から5回まで1安打に抑えた。打撃でも本塁打を放った。通算打撃成績は4打席3打数2安打5打点、2本塁打。本職は投手ではないが、緩急を使えるようになれば小笠原級だろう。打撃だけなら日曜ナンバー1か。変化球に弱いタイセイ千葉英以上だ。マスクもよく、安田・西沢以上で三井工藤クラス。

 まずまず期待通りの活躍を見せたのが安田不動産の小久保。立大軟式野球部の捕手時代、ベストナインにも選ばれた選手だが、安田では当初から投手として期待されており3試合に登板。8回3分の1投げ、被安打11、奪三振12、四死球7、自責点2、防御率2.16。対戦相手からするとやや不満が残る成績だ。打撃成績は7打数1安打、打率 143。決勝ではどんな活躍を見せるか。

 旭化成リフォーム山本監督が絶賛しているのが鹿児島県出身の前川。清水戦に投げ、5回を3安打2失点完投。まだ 19 歳だけに伸びしろがある。硬式でマックスは139キロだとか。チームはここ数年、投手難に泣いていただけに山本監督が期待をかけるのも無理はない。辻野前監督も応援に駆けつけるなどムードもいい。

     
安田 小久保                   旭化成リフォーム 前川

 タイセイ・ハウジーからは成立学園−神奈川大出身の横田がデビュー。1番を打ったり先発したりとチームの期待を一身に受けている。大学時代にMVPを獲得し、同じ神大の田母神二世と呼ばれた。横浜ベイスターズやアルビレックス新潟からも誘いがあったが、「安定した生活がしたい」とタイセイに入社したそうだ。投手としてはミサワ戦に投げ、5回まで9安打を浴びるなどピリッとしなかったが、打撃成績は12打席12打数3安打1打点、1本塁打を記録している。

 青山メインランドは2年目の北野が主力投手として名乗りを上げた。東急不動産戦で初先発し3回途中まで3安打3失点したが、タイセイ・ハウジー戦では4回を投げ2安打1失点と好投。球威がある上、変化球もさえた。チームには、今年の夏の甲子園に初出場を果たした成立学園出身の佐藤もデビューし1回を無難に抑えた。

      
タイセイ 横田                    青山メイン 北野

 三菱地所からは慶応高校−慶大の大林がデビューした。父も三菱地所の選手としてRBA野球大会に出場しているとかで、初の親子2代RBA選手が誕生した。2試合しか出場しておらず、実力は未知数だが、菱重エステート戦では3打数2安打3打点の活躍。

 清水建設からは6人の新人がデビューし、荒内右翼手と中井捕手がレギュラーとして出場。荒内は9打席8打数4安打の好成績を残している。

      
三菱 大林                 清水 荒内              清水 中井

 鹿島の新人は、甲子園出場した兵庫・市川高校出身の衣川と京大硬式野球部出身の石川がいる。衣川は7打数2安打1打点、石川は10打数4安打5打点の成績。

 いいところなく予選敗退したが、明治学院大軟式野球部出身の三井不動産住宅リース佐藤投手は楽しみな投手だ。初戦の安田戦で2回に突如制球を乱し12失点したが、その後は立ち直った。2戦目の東急不動産でも痛打を浴びたが、ヒジを痛めていることが判明した。完治すれば相当の力があると見た。来年に期待だ。

      
鹿島 衣川                    鹿島石川                  三井不動産住宅リース 佐藤

今年は新人の当たり年 チームの躍進・再生に大活躍〜水曜ブロック編〜(8/7)

 

(牧田司記者 平成24年8月20日)