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大京「ライオンズ志村坂上レジデンス」

浴室と和室の襖に新工夫


「ライオンズ志村坂上レジデンス」完成予想図

 大京が分譲中の「ライオンズ志村坂上レジデンス」を現地取材しながら、同社の商品企画部担当部長の川合幸晴氏と同部リビングラボ課課長代理の山岸真樹さんらに同社のマンションの商品企画について話しを聞いた。本当は商品企画の話から書きたいのだが、他の取材が詰まっているので、「志村坂上」を先に書く。結論から言えば、同社のフラッグシップマンション「ザ・ライオンズ」に匹敵するレベルの高いマンションだ。

 物件は、都営三田線「志村坂上」駅下車徒歩4分、板橋区小豆沢3丁目に位置する8階建て全52戸の規模。専有面積は62.44〜83.96u、2期の予定価格は3,800万円台〜5,400万円台(最多価格帯4,200万円台)、坪単価は約215万円。竣工予定は平成24年4月23日。施工は村中建設。設計は千都建築設計事務所。先ごろ1期27戸の販売が終わった状況から判断して売れ行きは好調だ。

 現地は、サクラ並木が続く小豆沢通りを通り、四差路を左に曲がってすぐ。小豆沢公園は目と鼻の先だ。用途地域は準工・近隣商業だが、嫌悪施設はほとんどない。外観は反射ガラスのバルコニー手すりが印象的で、外壁タイルには自然の風合いを感じさせるものを使用し、共用部分には御影石、大理石をふんだんに用い、エントランスホールには水盤も設置、その向こうにはシンボルツリーのソメイヨシノを、中庭側には山桜を植樹する。建築デザインは日建スペースデザイン。

 専有部は、玄関床は大理石、キッチン天板は御影石、床のフローリングは幅広の突き板、壁は珪藻土クロスを採用。システムキッチンの収納はうづくり仕上げ。

 同社オリジナルの「Lions Living Labo」が開発した「L's KITCHEN」「Ki-Le-i DRESSER 」「マルチエントクローク」などを標準装備。新しいスペックとして「 Raku Bathroom 」と「エアリー押入」を採用している。「Raku Bathroom」は、バスルームの掃除がしやすくシャンプーなどが使いやすいように「ラクバスケット」(ワイヤー仕様の取り外せるバスケット式の棚)を設置しているもので、「エアリー押入」はふすまの上下に通気口を設置して、湿気・カビを抑制できるようにしているものだ。

◇    ◆    ◇

 他にも書きたいことがあるが、この辺でやめておく。「レベルが高い」といったのは、単価との相関関係で言ったのだ。記者は、このマンションのモデルルームが設けられているところには過去2回訪ねている。いずれもマンションのモデルルームがあったところだ。そのうちの1回はリーマンショック前の野村不動産「プラウド志村坂上」だった。坪単価は236万円で早期完売した。

 野村の物件と比べ、販売時期が異なるのでなんともいえないが、立地条件は大京のほうが勝る。設備仕様も大京のほうが高いような気がする。

 それでこの単価だ。記者の相場観としては、さすがにこの時期としては坪230万円は厳しいと思うが、坪215万円でこの設備仕様であれば割安感がある。この単価で専有部にふんだんに自然石や突き板のフローリング、珪藻土クロスなどを使用するデベロッパーはいないはずだ。

 1期に引き続き残りが早期完売するのは間違いない。この物件を含めた同社の商品企画については改めて書く。

野村不動産「プラウド志村坂上」立地・プラン優れ大楽勝(2008/5/27)

(牧田 司 記者 2011年10月27日)