RBA HOME> RBAタイムズHOME >2008年 >

野村不動産「プラウド志村城山」 立地・プラン優れ大楽勝


「プラウド志村城山」完成予想図

高台立地の全99戸 販売開始2〜3カ月で完売へ

 野村不動産が分譲中の「プラウド志村城山」を見学した。

 物件は、都営三田線「志村坂上駅から徒歩6分、板橋区志村2丁目に位置する地下3階建て地上11階建て全99戸の規模で、近く分譲する2期(36戸)の専有面積は約70〜91平方b、価格は4,450万〜6,890万円 ( 最多価格帯4,900万円台、5,300万円台 ) 、坪単価236万円。完成予定は平成21年3月上旬。施工は東洋建設。

 春先に、同社広報担当者から高台立地で、評判になっている≠ニ聞いていた物件だが、すでに4月に1期63戸を販売しており、即日完売は逸したそうだが、未契約は5戸未満だそうだ。「6月に残りの36戸を供給して、それで終わり」というから、2〜3カ月で99戸のマンションを完売する見込だ。

 100戸程度の規模を1年かけても売れない現状からすると、信じられないような売れ行きだ。完成予定は来年の3月だから、大楽勝といったところか。

 なぜ売れるのか。この点については、当欄で何度も同社のマンションについて書いてきたので詳細は省くが、人気の要因は@立地条件A商品企画Bプラウドのブランド力――この3つに集約される。

 まず、立地条件だが、志村坂上駅からはフラットな商店街を抜けたところで、敷地北側は志村三丁目駅に向って下り坂になっている。つまりヒルトップの端に位置しているわけだ。住宅地としては良好な住環境だ。

 次に商品企画だが、他の同社のマンションと比べると普通だが、中堅どころが見れば度胆を抜く商品企画だろう。順梁の二重床・二重天井などは他のデベロッパーも採用するが、オーダーメイドはどこも対応できないことだし、スパンも最低でも6.3メートル確保しているところなどはさすがというべきだろう。子育てを終えた熟年夫婦の入居を想定した DEN 付きのモデルルームもよくできている。

 プラウドブランド力については言うまでもないことだが、文京区千石などからも来場があったというから、その力は推して知るべしだ。都営三田線はもともとマンションの供給画少なく、グレードの高い物件が少ないのも追い風になったようだ。(記者は、7〜8年前に日商岩井などが分譲した「ヴィオスガーデン城山」以来の同駅圏のマンション見学)

 以上の3つのうち、@とBについてはすぐ真似ることはできないにしろ、Aのいくつかは中堅でも真似ようとすればできることだ。苦境を乗り切るのは商品企画の充実しかない。

(牧田 司 記者 5月27日)