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  震災の影響受けず 東京建物の戸建て

「Brillia Terrace 成増」が完売


「Brillia Terrace 成増」


  震災のために見そびれてしまったのだが、見学する前に売れてしまった戸建てを紹介しよう。東京建物の「Brillia Terrace 成増」だ。

 物件は、東京メトロ有楽町線地下鉄成増駅から徒歩4分、または東武東上線成増駅から徒歩7分、板橋区成増1丁目の第1種中高層住居専用地域(建ぺい率60〜70%、容積率180〜200%)に位置する全19区画の戸建て団地。1戸当り敷地面積は100.00〜112.62u、建物面積は95.01〜107.85u、価格は6,390万〜8,120万円(最多価格帯6,700万円台)。建物は竣工済みで、構造・規模は木造2階建て(2×4工法)。施工は西武建設。販売代理は東京建物不動産販売。

 2月19日から販売開始され、震災の影響で一時販売が中断されていたが、4月30日までに全戸完売となった。来場者は約250組。

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 現地は、川越街道から一歩入ったマンション、戸建てが建ち並ぶ一角にあり、敷地の北東側と北側には4年前に東京建物が分譲して人気になった「Brillia 成増」(280戸)のマンションが建っている。

 もともと、今回の戸建て用地も含め、地権者は同じだったことから同社が用地を取得したものだ。本来ならマンションとなるはずだが、販売を担当している東京建物不動産販売住宅販売部・菊地憲司氏によると「マンションばかりだと、それぞれが圧迫感のある街になってしまう」ということから、戸建てとマンションの複合開発にしたという。これは「東京建物の良心」と記者は理解した。「街を売る」哲学がないとできないことだ。今回もマンションにしたら売れただろうが、先に購入した居住者は納得しないだろう。

 建物は、最大の売りという常設階段付きの小屋裏収納が全戸についており、柱の角と巾木はアール状になっている。外観のデザインタイルもなかなかいい。

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 価格帯から分かるように、一般サラリーマンが容易に手が届く物件ではない。人気の要因は、駅から4分と近く、しかも住環境に恵まれたエリアであることで、根強い戸建てニーズを充たす物件であったことだ。

 菊地氏によると、購入者は、この地に縁がある人で、マンションからの買い替えや親の援助で購入する層が多いという。マンションの買い替えによる自己資金が1,000万円くらいで、親からの援助が1,000万円、ローンの支払いが月々15万円という層が目に浮かぶ。震災の影響など受けないかなり資金的に余裕のある層だ。

 同社は、戸建て分譲としては次に南武線「矢向」で11区画を分譲するという。昨年分譲して人気になった 「Brillia e-SQUARE」 の隣接地というから、こちらも早期完売が約束されたようなものだ。

  
街並み(背後は「Brillia成増」)             リビング

東京建物「Brillia成増」 東武東上線で一人勝ち(2007/10/22)

(牧田 司 記者 2011年5月6日)