三菱地所藤和と住友不動産建物が仲良く3位　管理会社野球大会

　先発した45歳のベテラン永田は1死を取った後、4連続出塁を許し降板。2番手の44歳の田本は2.2回投げ、6安打を浴びながら自責点1と好投した。3番手の浜田は2回を無安打に抑えたが、みずからの失策で勝利をフイにした。

△住友・山上主将　負けなくてよかった。次の大会は優勝したい

△住友・杉本健一郎会長　みんなよくやった。引き分けてよかった

△ MJTC ・武田監督　投手3人はよく投げた。課題はバッティング

△ MJTC ・浜田投手　悔しい。あせっちゃった（最終回、満塁から凡ゴロはじいて同点に追いつかれた）

△MJTC ・永田直利氏　野球は中学までやっていましたが…（1死を取っただけで降板したが、ストライクが入ったのは立派。永田氏は同社執行役員経営企画部・人事担当兼コンプライアンス部長）

　　　　　　
左からMJTC永田投手、田本投手、池田監督
　　　　　　
左からMJTC浜田投手、共広選手、住友・熊谷投手
　　　　　　
左から住友・高橋投手、杉本会長、山上主将

土のマウンドの2.4倍の四死球が出る西戸山の人工マウンド

　西戸山公園野球場で行われた三菱地所藤和コミュニティ（ MJTC ）－住友不動産建物サービスの試合で、5回までに住友の3投手が12個、 MJTCの3投手が7個の四死球をそれぞれ与え、両チーム合わせ19四死球を与えた。

　同じ球場で4月19日に行われた三井不動産住宅サービス－野村リビングサポートの試合でも、三井住宅サービスの井上投手は4回までに10個の四死球を与え、野村の羽尾投手も6個の四死球を与えた。双方で16個だ。

　しかし、葛飾総合センターで行われた4試合ではそれぞれ5個、12個、4個、8個だった。井上投手は12回投げ与えた四死球は2個のみで、羽尾投手も12回で4個だけだった。MJTCの田本投手らも12回投げ与えた四死球は7個で、やや多かった住友でも12回で16個だった。

　1試合平均にすると葛飾は7.2個であるのに対し、西戸山は約2.4倍の17.5個にもなる。

　このように球場によって極端な差が出るのは、投手の好不調の問題でないのは明らかだ。西戸山公園球場が全天候型の人工のマウンドで、葛飾は土のマウンドである点に原因がある。

　井上投手も羽尾投手も「踏ん張れない」と試合後語っていたので、戸山公園野球場のマウンドに記者もあがってみた。ふかふかし弾んだ。プレートも足をかけづらかった。これでは力を入れて投げられないと思った。大げさかもしれないが、揺れる船上から球を投げるようなものだ。

　そこで、審判の方にも聞いてみた。「新宿区は、他の球技も行えるよう移動型の人工のマウンドにしたようだが、マウンドとベースの周辺は土にするよう審判連盟としても要望を出している。人工は投げづらく、雨天などは滑るので、スライディングすると危険」と語っていた。

　たかが草野球というなかれ。ゲームをする人たちは真剣だ。まともに投げられないマウンドの球場など利用されなくなる。行政は、どのような施設であれ作る際には専門家の声を聞くべきだろう。

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