先日のアパの記事に関する訂正とアパ元谷代表のコメント |
一昨日(9月27日)書いた「アパの逆襲 業界初のソフトクローズ機能付きドア採用『 CONOE 〈東日本橋〉』について、本日(9月29日)、アパグループ代表・元谷外志雄氏から電話を頂いた。「記事が正確でない」というご指摘だった。以下、記事の訂正と、元谷代表のコメントを紹介します。 元谷代表は、まずホテル稼働率について「50%という低さではない。当社は全国平均で70%以上は確保している」と語った。 もう1点。元谷代表が指摘したのは耐震偽装問題に関する部分だ。元谷代表は、京都のホテルの耐震強度不足が発覚した時の記者会見について次のようにコメントした。 「マスコミはあのような取り上げ方をしたが、当社はきちんと建築確認を取り、完成したホテルを営業していた。しかし、行政から『宿泊させてはならない』と言われたので、受験シーズンを控え、たくさん予約されたお客さまにご迷惑をかけることになるので急きょ会見した。号泣したと書かれたが、社長の芙美子は涙を流しはしたが、号泣まではしていない。 お客さまには、他のホテルに移ってもらったり、交通費のタクシー代も払ったり、しっかり対応したので、お客さまからのクレームは1件も出なかった。 『アパは倒れるのではないか』という風評も出たが、うちはびくともしなかった。その後1年間で、全ての銀行から借入金の返済を迫られ350億円もの借金を減らした。この一年近くで、都心だけでも7棟のマンション用地と12棟のホテル用地を仕入れ、その決済は全て現金で行った」 この元谷代表の指摘は記者も一理あると思っている。経営者だから、設計担当に「もっとコストダウンできないか」というぐらいのことは言うかもしれないが、「違法でもいいから安くしろ」などとは絶対指示しないはずだ。 耐震偽装問題では、顧客に対しての責任はもちろんあるが、建築許可を取って、ゼネコンに発注して建てた建物だ。ある意味でアパを含めたデベロッパーも被害者だった。 |
(牧田 司 記者 2010年9月29日) |