甲府に続く県都の一等地 大京「ライオンズ前橋大手町」 「ライオンズ前橋大手町」完成予想図 |
大京が群馬県の県都・前橋市で分譲中の「ライオンズ前橋大手町」(15階建て全112戸)と、タカラレーベンが同県の商都・高崎市で近く分譲する「レーベンリヴィバーレグレイス」(14階建て全109戸)を見学した。 まずは大京の「「ライオンズ前橋大手町」から紹介しよう。物件は、JR両毛線前橋駅から徒歩17分、前橋市大手町2丁目の商業地域に位置。専有面積は約66〜100平方b、価格は2,000万円台〜3,500万円台、坪単価は110万円。竣工予定は2011年12月19日。設計は協立建築設計事務所、施工は埼玉建興。 ◇ ◆ ◇ 取材の目的は、同社が今春に分譲して圧倒的な人気で早期完売した「ライオンズタワー甲府丸の内」(20階建て全104戸、坪単価120万円)とどう違うのか、早期完売はできるのかを探るためだ。 所在地は「前橋」が「大手町」、「甲府」は「丸の内」だ。山梨県の県都・甲府より群馬県の県都・前橋の坪単価が低いのはよく分からないが、「前橋」も県庁や市役所へ徒歩2分の目抜き通りに面した絶好の立地条件だ。 うたい文句が「群馬県初の住宅エコポイント対象」となっており、市街地再開発マンションの「甲府」よりややインパクトには欠けるが、設備・仕様は「甲府」より上かもしれない。床のフローリングは突き板仕様だし、同社の首都圏でほとんど採用されている「L's KITCHIN」などの「ライオンズリビングラボ」が全て盛り込まれている。 前橋市内ではここ1年間はほとんどマンションの分譲事例がなく、ユーザーも比較することはできないだろうが、これまでの供給物件と比べても間違いなくトップクラスの仕様だろう。 現地販売担当者によると1期28戸はほぼ完売しており、100平方bの角住戸が人気だというが、30坪のマンションが3,500万円台で買えるのだから人気は当然だろう。ディスポーザーも人気だそうだ。 地方のマンション市場についてはよく分からないが、いかに大都市と地方都市の格差が大きいとはいえ、県都の一等地でこの単価は安すぎる。竣工までは間違いなく売れると見た。公務員の購入比率は4割ぐらいに達するのではないか。 |
(牧田 司 記者 2010年9月3日) |