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 駅近人気 総合地所他「高輪台」 1 期の即完に思う


「ザ・ヒルトップタワー高輪台」完成予想図


 総合地所・大京・オリックス不動産の都営浅草線高輪台駅直結の「ザ・ヒルトップタワー高輪台」1期110戸が即日完売した。7月17日〜25日まで受け付けられ、登録件数は153件で最高10倍、平均1.39倍だった。価格は3,980万〜1億7,300万円(最多価格帯4,400万円台)、専有面積37.10〜130.70平方b、坪単価370万円だった。

 人気の要因は、@駅直結の利便性に恵まれた立地A360度の眺望が期待できるタワー型B単身者や DINKS にとってリーズナブルな単価設定――ということに尽きそうだ。

 駅近のマンションの販売が好調なのは今に始まったことではないが、記者が今年見学した駅近マンションもおおむね好調に推移している。

 主だった物件を列挙すると、三菱地所他「阿佐ヶ谷」、野村不動産「池袋本町」「本郷東大前」、三井不動産RD「日本橋人形町」「初台」「小手指」、大京「甲府」「石神井公園」、伊藤忠都市開発「恵比寿」、モリモト「南品川」、藤和不動産「高井戸駅前」、明和地所「中河原」、東京建物「武蔵小杉」「人形町」、住友不動産「府中」、オリックス不動産「葛西」、ナイス「武蔵小杉」などだ。

 伊藤忠都市開発「恵比寿」の坪単価が460万円というのにはやや驚いたが、他はみんな2〜3年前の高値からすると2〜3割は単価が下がっている。ユーザーも買い頃と判断しているのがうかがえる。

 これ以上単価が上昇すると難しいかもしれないが、駅近マンションの人気はまだまだ続きそうだ。「デパ地下」と同じだろう。記者は「デパ地下」はほとんど利用しないが、デパ地下が人気なのは、プランド品がリーズナブルな値段で買えるからだろうと思う。

 デベロッパー各社に期待したいのは、各デベロッパーはブランド構築のためにも単価に見合うスペックにしてほしいことだ。駅近だからといって設備仕様に手を抜くと、競合物件がある場合は間違いなく残ることになる。この点で注目しているのは三井不動産RDと住友不動産だ。今年から一段と設備仕様レベルを上げている。東急不動産もブランドの見直しを進めていると聞いている。

総合地所他「ザ・ヒルトップタワー高輪台」反響1,800件(6/25)

(牧田 司 記者 2010年7月29日)