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東急電鉄・東急不動産「二子玉川ライズ」が完成


空撮(2010年4月、三輪晃久写真研究所撮影)

 

 東京急行電鉄と東急不動産の大規模マンション「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」が竣工し、5月18日、報道陣に公開された。

 物件は、二子玉川東地区市街地再開発組合が施行する「二子玉川東地区第一種市街地再開発事業」 ( 施行地区面積:約 8.1ha) 地内の敷地面積約 2.5ha に建設されたもので、東急田園都市線・大井町線二子玉川駅から徒歩6分。建物は「タワーウエスト」(地上28階地下1階建て)「タワーイースト」(地上42階地下1階建て)「タワーセントラル」(地上28階地下1階建て)「レジデンスアクア」(地上6階建て)「レジデンスフォレスト」(地上6階地下1階建て)の住宅棟5棟と「プラザモール」(地上2階建て)の商業棟1棟からなる全1,033戸(権利者住戸134戸含む)の規模。

 設計監理はアール・アイ・エー、東急設計コンサルタント、日本設計、施工は大成建設、販売は東急リバブル、東急ライフィア、建築外装・ランドスケープデザイン監修はコンラン&パートナーズ。他の商業・オフィス事業と合わせ総事業費は約997億円。

 物件は08年11月から販売されており、「平均販売価格が約8,500万円(坪単価は370〜380万円=記者の推定)と高額でありながら、供給済みの約800戸に対する契約率は約9割となっており、厳しいマンション市場の中でも、販売は順調に進捗している」(ニュースリリース)。反響は約2万6,000件超。

  
建物外観                     建物概観

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 マンションについては、販売開始時にモデルルームなどを見学しているが、やはりこの物件の最大の特徴は、都の「マンション環境性能表示」制度で☆11個を獲得しており、満点の12個より1個少ないだけ(建物の長寿命化のみ☆2個)という基本性能の高さだ。

 現在、未供給住戸も含め約180戸が残っているということになるが、基本性能の高さをどれだけユーザーにアピールできるかがカギになりそうだ。駅の反対側の高島屋や玉川などの環境を含め街全体を売るという視点に立てば、この単価は受け入れられるはずだ。

 駅前の開発(T−a街区)と今回の住宅街区(V街区)の間にあるU−b街区は店舗や住宅などが建設される予定というだけで、まだ具体的な計画は明らかにされていないが、多機能型のホテルもいいのではないかと考える。田園都市線沿線には立派なホテルがない(記者が知らないだけかもしれないが)。街の価値を高めるにはホテルが必須だと記者は考えている。

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 内覧会で公開された住戸は、一般的な住戸の仕様はともかく、最上階42階のペントハウスタイプが素晴らしい。205平方bで価格は3億9,800万円(坪単価640万円)。建具・面材は全て突き板で、分厚いキッチンの天板は安山岩系の自然石、壁はしっくい又はメタリック塗装が施されている。天井高は3メートルだ。もちろん眺望も素晴らしい。

 最近、都心部の高単価マンションも完成して売れ行きが好転しだしたという声を聞くから、このマンションも改めて富裕層を中心に注目されるのではないだろうか。


42階ペントハウスからの眺望

東急電鉄・東急不動産「二子玉川ライズ」11月分譲へ(2008/9/25)

(牧田 司 記者 2010年5月18日)