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東急電鉄・東急不動産「二子玉川ライズ」11月販売


「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」完成予想図

 

坪単価は400万円か 資料請求は1万8000件 

 この秋最大の話題マンションの一つ、東京急行電鉄と東急不動産(事業比率約7:3)の「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」の記者見学会が9月25日行われた。

 物件は、東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅東側で二子玉川東地区市街地再開発組合が進めている都内最大級の市街地再開発事業「二子玉川東地区第一種市街地再開発事業(施行地区面積:約 11.2 f)」内に建設中の28階建て「タワーウエスト」、42階建て「タワーイースト」、28階建て「タワーセントラル」、6階建て「レジデンスアクア」、6階建て「レジデンスフォレスト」の5棟全1033戸(権利者用住戸134戸含む)の規模。

 専有面積は約34〜218平方b、価格は未定だが、4000万円台〜3億円台になる模様だ。設計監修はアール・アイ・エー、設計統括は東急設計コンサルタントと日本設計。ランドスケープ・建物外装デザイン監修はコンラン&パートナーズ。施工は大成建設。入居予定は平成22年7月下旬。1期分譲予定は11月。

 現地は二子玉川駅から徒歩5分、多摩川や予定されている都市計画公園に隣接する絶好の立地条件で、敷地内に人工地盤を設けその人工地盤の上に歩行者専用通路「リボンストリート」(仮称)を配置、駅に直結させる。

 ランドスケープデザイン、外構、照明デザインなどに力を入れているのも特徴で、商品企画として屋上緑化、環境共生、ユニバーサルデザイン、免震、SIなどを採用。都の「マンション環境性能表示」で星 11 個を獲得している。


「NISHIO STYLE」 

物件力で不況風≠吹き飛ばせ

 心待ちにしていたモデルルーム見学がやっと実現した。

 「二子玉川」といえば、4年前の野村不動産「プラウドタワー二子玉川」が思い出される。坪単価350万円もそうだったが、紫檀、ライムストーンなど天然素材をふんだんに用いたモデルルームを見て驚愕したのを覚えている。今回は、あのときほどの驚き≠ヘなかった。

 商品企画を主導したのは東急電鉄と思われるが、基本性能重視のいかにも電鉄会社らしい企画だと思った。

 モデルルームは3タイプで、記者は八木佐千子氏がデザインした「YAGI  STYLE」がもっとも好きだった。ピアノ塗装の白の建具・面材が基調で、いかにも二子玉川にふさわしいデザインだと思った。コンパクトタイプはユーザーが殺到するのではないだろうか。

 西尾敏靖氏が担当した「NISHIO STYLE」は、高額住戸らしいデザインだったが、建具・面材が突き板仕様でなかったのがやや残念だった。

 単価は公表されなかったが、約400万円になりそうで、極めて妥当な単価だと思う。もっとも条件のよいタワーイーストは500万円ぐらいして不思議でない。逆に、イースト棟とウエスト棟の日影の影響を受けるセントラル棟は坪400万円を切るかもしれない。

 現在まで資料請求は約1万 8000 組、来場者は約2000組あるという。株価の暴落で富裕層の資産が目減りしていることに対する販売への影響については、「希少性が高いので、影響は軽微」とのことだった。物件力で不況風≠吹き飛ばして欲しいものだ。

  
   「YAGI STYLE」

(牧田 司 記者 9月25日)