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プロパスト 民事再生手続き 上場維持しながら再建へ

 プロパスト(津江真行社長)は5月14日、民事再生手続きの申立てを東京地裁に行い、受理されたと発表。今後は、上場を維持しながら事業再建に全力を尽くすとしている。

 同社は、首都圏のデザイナーズマンションのはしりとして業界に話題となり、業績を伸ばしてきた。平成18年12月にはジャスダック市場へ上場。同19年5月期には、連結売上高804億円、経常利益93億円を計上した。

 しかし、リーマンショック後は急速に業績が悪化。22年5月期第3四半期末において364億円の債務超過を抱えるに至った。この間、本社移転、人員削減なども行ったが、法人税の未払いから販売用不動産の差し押さえも受ける事態となっていた。負債総額は554億円。

 今後は、JASDAQ等における株券上場廃止基準の特例第2条第1項第(6)号の規定に従って、債務免除や債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ; DES)といった金融支援で債務超過を解消し、第三者割当増資による資金調達を実施して上場を維持しつつ再建を図っていくとしている。

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 同社については、当欄でも再三書いてきたので、参照していただきたい。最近の同社の状況を見ると、民事再生は必至だと思っていた。上場を維持しながらどのように再生するのかはよく分からないが、一連のデザイナーズマンションをまた見たいものだ。

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(牧田 司 記者 2010年5月14日)