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レベルの高さ際立つ「プラーサ・ヴェール」が竣工


竣工した 「プラーサ・ヴェール」

 

 プロパストが販売(代理)している千葉県四街道市の「プラーサ・ヴェール」を見学した。記者が「2008年 記者が選んだベストマンション32」の中で郊外ナンバー 1マンションとして紹介した物件で、昨年3月に見学して以来の再見学だった。

 最初に見学した当時は、サブプライムローン問題に端を発した世界的金融不安による急激な景気減速と円高、雇用不安の拡大など、極めて厳しい事業環境下にあった。それでも記者は、この物件の早期完売を疑わなかった。単価がリーズナブルなうえ、住環境が極めて良好だったからだ。記事の見出しには「ここを買わずしてどこを買う」としたほどだ。

 ところがその後、景気はやや持ち直したかに見えたが、9月のリーマン・ショックで再び大きな打撃を受けた。どこのマンション販売現場もパニックに襲わればったりと売れなくなった。この物件も例外ではなかったようだ。年が明け今年初め、同社は設計・施工を担当している前田建設に事業譲渡した。

 竣工は今年の11月下旬だ。再び見学した目的は、竣工した物件を見て、当初の記者の郊外ナンバー1の評価が間違っていたのかどうかを検証することにあった。

 再見学した結果、その評価にいささかの変更も加える必要がないことが確認できた。共用施設の出来栄えは予想以上であった。西向き住棟の最上階にあるゲストルームからは富士山が眺められた。その他、キッチンバンケット、キッズルーム、フィットネスルーム、アミューズメントルームなど、いまの市況下ではおそらくどこも盛り込まないような施設が揃っている。

 各住戸の設備仕様も高い。リーマン・ショック後に着工された千葉県の郊外マンションと比較すれば、その差は歴然とする。

 物件は、総武本線・成田線四街道駅から徒歩7分、千葉県四街道市中央4丁目に位置する20階建て全524戸の規模。現在分譲中の3期2次(20戸)の価格は2,890万〜4,480万円(最多価格帯3,100万台)、専有面積は75.44m2〜110.07m2。施工・売主は前田建設。


中庭のプレイロット

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 今年6月にこの物件担当になった前田建設四街道プロジェクト室サブマネージャー・須江学氏は「当社が施工した『ガレリア・グランデ 有明』もよかったが、公共施設、大型スーパーなどの利便施設が徒歩1〜2分圏に揃っている物件などほとんど見たことがない」と語った。

 また、用地仕入れを検討し始めた2005年12月からこの物件をずっと担当しているプロパスト第2事業部課長・天谷直樹氏は「地図を見た段階で買いたいと思った物件。充実した共用施設は他社に絶対負けない。ハード面だけでなく、サークル活動支援などソフトの面でもアピールできるところが多い。これからは棟内案内ができるので、自信を持ってお客さまに勧められる」と語った。

    
ライブラリーカフェ                   ゲストルーム

  
竣工写真                      プレイルーム
              

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 千葉県では新築マンションの着工が激減しており、最近分譲開始された物件の基本性能・設備仕様の低下も歴然としている。それだけにこの物件のレベルの高さが際立っている。市場は厳しいが、竣工後のこの物件の魅力を訴え切れれば、完売までそう時間はかからないだろう。ユーザーにも自信をもって勧められる物件だ。


最上階北西角の2層ゲストルーム(正面には富士山が見えた)

ここを買わずしてどこを買う$カ活利便施設が揃うプロパスト「プラーサ・ヴェール」(2008/3/31)

(牧田 司 記者 12月21日)