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田舎の原風景を見た 積水ハウス「新・里山」


積水ハウス「新・里山」

 

 積水ハウスの本社所在地「新梅田シティ」の北側約8,000平方bの敷地内に設けられた「新・里山」を見学した。

 「新・里山」は、平成18年に設置されたもので、日本の原風景である里山を手本に草花、水田、野菜畑、雑木林、竹林などを配し、平成19年からは教育支援活動の一環として地元の幼稚園児や小学生などが野菜の植付け、田植え、草取り、脱穀などを体験できる場ともしている。

 この「新・里山」の取り組みは、今年2月に開催された環境省主催の「ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会 2010」で銅賞を受賞した。

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 取材の目的は、「新・里山」なるものがどのようなものかを自分の目で見たかったからだ。百聞は一見にしかず。何事もそうだ。ホームページやニュースリリースである程度イメージは描けるかもしれないが、実際に見ないと知ったことにはならない。

 「新・里山」の敷地内に入ったとたん、記者は10代の記憶が一気に甦った。伊勢の田舎で見た光景と同じだった。里山はいくつかのゾーンに分けられてはいたが、ほとんど人の手が加わっていないと思われる雑木林やあぜ道などは田舎の原風景そのものだった。田舎でよく見たシャガが咲き乱れ、ヒメオドリコソウ、アザミなどの雑草も生い茂っていた。感動して声も出なかった。

 同社ホームページには、この「新・里山」にはメジロ、ハクセキレイ、キジバト、カルガモ、モズ、ハイタカなどが飛来し、モンシロチョウ、アゲハチョウ、カブトムシ、コオロギなどが生息すると報告されている。

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 記者は、環境問題に関心を持ち、取材をし始めてから20年近く経つが、環境問題への取り組みいかんが企業の優劣を測るモノサシの一つになると思っていた。人間の価値を測るモノサシもまた自然をいかに理解するかにあると思ってきた。

 時代はその通りになった。積水ハウスが学生の間でも人気なのは、こうした環境に優しい、人に優しい企業姿勢にあると思う。同社は7項目ある企業行動指針の一つに「環境問題への取り組み並びに『良き企業市民』としての社会貢献活動を、自主的、積極的に推進する」と掲げている。

 デベロッパー各社も、積水ハウスに負けない取り組みをして欲しい。

  

  

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(牧田 司 記者 2010年4月8日)