久米 信廣の 「眞」

 

RBAの仕事観

手を抜かず本気で 小事を大事に
仕事を通じ人間的な成長を目指す


RBA日本不動産野球連盟(注)の試合では、両チームが整列して試合開始の挨拶をするとき、グランド責任者が口上文を声高らかに読み上げます。今年の第23回大会は6月に開幕していますが、その口上文はこうです。


「私達が日々取り組む仕事の目的は、仕事を通しての人間的な成長にあります。やり切ることでの充実感や達成感を楽しむことにあります。本気で仕事をすれば、人間的に成長し磨かれます。だから第三企画は、どんなに苦しい事からも、どんなに辛い事からも逃げないのであります。挑戦し続けることが、人間的成長だと信じるからであります。」


私は、本気で仕事をすれば、成長し人間的に磨かれていくと信じています。そのために日々仕事をしています。また、「塵が積もれば山となる」を信じています。小さな大事なことをコツコツとやるべきなのです。小事を大事へと変換するために、手を抜かず、真剣にやるべきなのです。小さな事こそ気にして、本気で体当たりしていくべきなのです。この本気での体当たりが小さな結果を生みだし、やがて大きな成果をもたらしてくれます。そしてこの小さな結果や、大きな成果は、周りの評価となってわが身に返ってきます。その周りの評価が自分の耳に届いたとき、「やりがい」を感じることができるのです。つまり「やりがい」とは、自ら行動して創り上げていくものであって、間違っても、会社や上司から与えられたりするものではありません。


仕事を受け身でやれば、仕事に追われることが当たり前になります。受け身の人の口からは愚痴・不平・不満・文句・言い訳が溢れ出てきます。その多くは他人に責任を転嫁させる言葉となり、ついには、自分に向かって自分をおとしめ不幸にするような言葉になります。自分が幸せになるために始めた仕事で自ら不幸になっては、本末転倒もはなはだしいことです。


この流れを変えるためには、目の前にある仕事を追えるようにし、些細なことまできっちりと打ち合わせ、前向きに、積極的に取り組むことです。そして、やるべき仕事は全部やりきるだけでなく、それ以後の仕事、その周辺の仕事へと手を伸ばしていく、仕事を通して、周りの人たちへのコミュニケーションを深めていく、このような小さな事をやり続けるしかないのです。その継続が、成果に繋がるのです。


(注)RBA日本不動産野球連盟の幹事会社は三井不動産、三菱地所、東急不動産、ケンコーポレーション。大会は中華人民共和国大使杯・モンゴル国大使杯・タイ王国大使杯・セルビア共和国大使杯の各杯をかけて争われます。

 

追加情報

  • 引用: RBAタイムズ 2011.06 316号