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25回 RBA野球大会 日曜日ブロック(タイ国大使杯)

仏の細井監督 神(審判)の誤審に怒り…涙飲む


喜怒哀楽をいつも笑顔に変える仏≠フ細井監督もさすがに泣き顔「オレの人生で初めて怒った」

 
そりゃないでしょ″ラ井監督 うなだれる三井ナイン 泣いているのはだれだ

   
これが普段の細井監督(第22回大会より)

青山メイン元プロ吉井 判定に3度怒る(7/26)

  三郷の審判団の技術については先日も書いたが、またまた審判の「誤審」があった。本来、野球の審判には「誤審」なる言葉は存在しないはずだが、やはり目に余る判定ミスは「誤審」といわざるを得ない。

 その誤審は、鹿島建設−三井不動産の最終回の三井の攻撃で起きた。三井は9番山上裕の安打で1点差に追い上げ、なおも1死1、2塁。打席は1番山本。山本は併殺にはおあつらえ向きの平凡なサードゴロを放った。記者は瞬時に併殺が完成すると思った。

 ところが、ここで事件が起きた。悪魔がささやいた。一寸先は闇≠ニ。あまりにもやさしい当たりに戸惑ったのか、鹿島の3塁手はジャッグルした。2塁へ送球するまでに1秒はロスした。この時点で記者は併殺できないと判断した。

 山本の足は速そうに見えなかったが、東大の野球部出身の新人だ。走力は塁間にしたら5秒はかからないはずだ。4.5秒ぐらいではないか。RBAクラスの3塁手がゴロを捕球して2塁に送球、2塁手が1塁に送球して併殺を完成させるのに要する時間は4秒ぐらいだろう。3秒台ならプロ級だろうし5秒かかれば併殺は難しいのではないか。

 3塁手のジャッグルの1秒は鹿島にとっては致命傷になりかねない、三井にとっては逆転サヨナラの希望の光が灯る瞬間になったはずだ。

 ここでまた悪魔がささやいた。愛と憎しみは紙一重∞勝つと思うな、思えば負けよ=|山本が1塁ベースを踏んだあとから送球が届いたと見えたが、判定はアウト。併殺が完成し試合終了。鹿島ナインは歓喜し、細井監督はベンチから飛び出した。しかし、いくら抗議しようとも、判定は覆るはずがない。

 「大事な試合。こんな判定がまかり通るとは」細井監督は今にも泣き出しそうだった。試合を見ていた別の審判は「言うことは分かる。申し訳ない」と話した。記者が推測するに、あまりにも当たりが平凡だったため「併殺が完成するもの」と審判に予断があったのではないか。

 同じような判断ミスは他の試合でもあった。ポラス−東京建物戦で、右打席には東建の内山が立っていた。ポラスの内田投手が投げたカーブはネット裏から観戦していたら、左バッターボックスのライン上を通過した。判定は「ストライク」。内山の「えっ、これを取るんですか」とつぶやいたのが記者にも聞こえた。

 この前も書いた。審判は「神聖にして侵さざるべき」存在だ。判定は絶対だ。だからこそ、選手から尊敬されるよう判定には命をかけるぐらいの集中力を養って欲しい。野球は1秒どころかコンマ何秒かで雌雄が決するスポーツだ。草野球でも選手はそれこそ1球1打に命をかけているのだから。

 

(牧田司記者 平成25年7月29日)