第25回 RBA野球大会 水曜ブロック 開幕まであと10日 勝ち上がるのはどこか 記者予想 「がんばろー、バンザイ、バンザイ」 |
水曜ブロックの開幕まであと10日。予選トーナメントの組み合わせも決まったので、以下の通り、大胆予想した。いつもは抽選会で取材し戦力分析を行なったうえで予想を立てていたが、今年は取材できていないチームも多く、予想はそれほど自信があるわけでないことを断っておく。 【Aグループ】 大激戦 住友林業が実績では1枚上だが … Aグループは大激戦だ。昨年までの戦いぶりからすれば住友林業が抜けた存在だが、いろいろ事情があり、戦力は間違いなくダウンしているとみた。巧打者・近藤も退団≠オた。鈴木監督には今年の戦力について根掘り葉掘り聞くつもりだったが、前述したように会場が賑わっていたために話を聞く機会を逸した。 他のチームも互角。やや格下だと見ていた三菱UFJ不動産販売も昨年までの投壊状態から脱しそうだ。かつてのエース石本は「三菱 UFJ からの無償レンタルの茂木投手は契約切れとなったが、新人で春日部共栄のバッティング投手をしていた選手が入った。明日、その力を見る」と話した。強豪チームのバッティング投手をしていたということはコントロールがよく、多彩なボールを投げるということだ。戦力は間違いなくアップしたはずだ。
住友不動産販売も怖い存在だ。仕事の都合で主力が欠場する不安は付きまとうが、メンバーが揃えば8強の力はある。古賀監督も「新人が5〜6人入った。足の速いのもいる。新旧交代も進んでいる。同じ流通に弱い? 遠慮しているわけではない」とやる気満々。
その住友不販と初戦で対決する流通の野村不動産アーバンネットは記者を煙に巻いた。峰監督は「僕はさじを投げた」ともう投げられないことを匂わせたし、ポイントゲッターの佐藤も強気な発言はなかった。出席者の誰かが「投げられる投手がいる」と不気味な発言をしたが、三根監督が投げられないとなると予選突破は? がつく。
伊藤忠ハウジングもいつものことながら強気だ。杉山が「オープン戦4連勝ですよ。勝った相手はオープンハウス、リバブル、ちばリハウス、三井不動産リアルティ。僕も先週、本塁打と2塁打を打った。岡住さんの復帰? 僕より一つ上ですから、先輩には負けないと書いてください」といえば、面高監督も「失点は1試合に2〜3失点しかしていない。何、エラーが多い? エラーもない」と好調をアピールした。
昨年の4強入りはややくじ運に恵まれたポラスだが、相手関係からすれば今年も予選突破する力はある。いつも通り中村、満、石橋、清水が出席。ポラスグループ広報マンのA氏らと記念写真の輪の中に入れさせられた。恥ずかしいので写真はカットする。
ちばリハウス、ミサワホーム東京は残念ながら取材できなかったが、どこと戦っても予選を突破する力はある。ミサワは日曜・水曜あわせ最多の9人もの懇親会参加者を送り込んだ。若手の台頭が著しく初戦相手の住友林業を破る可能性もあるとみた。 【Bグループ】 大混戦 業績絶好調のオープンハウスは本業重視か Bグループは先に紹介したケイアイスター不動産の記事も参照していただきたい。ここも混戦だ。昨年の戦いぶりからすれば業績も絶好調のオープンハウスが抜けた存在だが、どうも本業が忙しく野球どころではなくなり、全精力をかけるスタンスでなくなったような気がする。佐藤監督にその当たりを聞こうと思ったが、やはり取材できなかった。2年目の川崎が絶好調なら予選突破は間違いないが …。 あとは失礼だが、どんぐりの背比べ。マンションが好調で話題づくに事欠かない広報マンの石井がいる総合地所も昨年のようなことがなさそうだ。戦跡では東急リバブルが断トツだが、投手難は否めない。大槻監督も「うちはチャレンジャー」と謙虚。ただ、このチームはユニフォームを一新、会社の支援態勢も整い、調整はできているとみた。打線は破壊力がある。ミスターRBA、岡住氏の復帰も前進材料だ。
積和不動産は取材できず、ナイス、コスモスイニシアは欠席したが、なかなかしぶといチーム。相手次第では予選を突破する力がある。積和はリバブル相手では劣勢は否めないが、記者は倒しても驚かない。継投が決まればリバブルと互角の試合ができる。 ケイアイスター不動産は未知数。台風の目になるか、激流に飲まれ海の藻屑になるかうたかたのように漂流するか。 群馬県一のビルター ケイアイスター不動産が参戦「うちはダークホース」(6/10) 【Cグループ】 旭化成ホームズ、リストの2強がシード権争い ここは強豪2チームが入った。順当なら旭化成ホームズとリストがシード権を狙って対決する。旭化成ホームズは昨年は優勝を逸したが、走攻守ともナンバー一であるのは間違いない。新人の横田はレギュラーを奪う力がある。黄金時代を支えてきた三好とのレギュラー争いが激化する。昨年限りで引退した鈴木監督に代わって采配を揮う山本新監督は思い切った積極果敢な攻めをみせると見た。
リストも戦力アップした。横浜隼人−横浜商大の横溝はエースで横浜隼人出身の八筬の後輩。本人は「肩を壊した」と記者に語ったが、出席した山中も田中も「うそ、彼は投げられる」と肩の故障を否定した。倉持監督もオープン戦で采配を揮うなどドーム進出に余念がない。杉山は横浜の日産野球場跡地の「ダイヤモンドパーク」(全127区画)を担当しており、「100戸が完売。あと27戸。3日に1件の割合で売れている」と笑いが止まらない。 他のチームは負けるが勝ち≠フ戦法が取れると考えれば悲観することはない。ただし、決勝T進出へ残り2つの座を争うのだから初戦突破は必須条件。 ミサワホーム東京神奈川の44歳清水は「僕が投げる。新人も2人入ったし、今年は戦力アップした」と断言した。プロ野球の最年長投手は中日の山本昌投手だが、清水はRBAでの実績はピカ一だし、ここ数年は巧さに磨きがかかっている。
初戦で対決する長谷工グループも虎視眈々。及川監督は「30前後の選手がベビーブームなのが心配」と語ったが、梅垣は「1週間で200球の投げ込みを行なっている。10キロの走りこみも行なっている」と決勝T進出に意欲を見せる。アーベスト、リアルエステート、リフォームの混成チームを及川監督がどうまとめるかも見ものだ。
昨年は参加者の大法螺に乗せられて大恥をかかされた中央ビル管理は「若い人が増えた」(マネージャー中島さん)ようだ。右投げ左打ち左書きの伊藤は「僕は浦和実業のセカンド。僕の弟も投手として加入した」と戦力アップをアピールした。
旭化成ホームズと初戦対決のクジを引き当てたみずほ信不動産販売は6人を懇親会に送り込んだ。かつて旭化成を苦しめた山下投手がいるチームだ。相手に不足はない。他社を圧倒するかわいい女性応援団がはっぱをかければ選手は実力以上の力を発揮するかもしれない。 パナホームの斉藤・稲垣・赤羽は「頑張って優勝目指す」と話したが、さて選手は集まるのか。日神不動産は取材できず。柳原がチームを引っ張るが、初戦がリストでは … 。しかし、敗者復活ではチャンス有り。
【Dグループ】 エイブルがやや優勢 初参加のスターツも8強の力あり ここはエイブルが抜けた存在で、初参加のスターツも侮れない。スターツは広報担当を務める鮎川らが参加。「新戦力? 言わないほうがいいかな。期待の新人が入った。荒川? 荒川より上かもしれない。捕手も補強した。昨年はエラーで負けたが、今年は打って勝つ」と打力アップを強調した。
スターツは取材できなかったが、不動産健保大会ではケン・コーポレーションらと毎年のように優勝争いをしているチームだと見た。ならば水曜ブロックで8強どころか、相手次第では4強入りする戦力があるはずだ。対戦相手にも恵まれたようで、一気に優勝戦線に浮上するか。 慶大準硬の生出−一橋大の小栗の加入で出ると負け¥態から完全に脱した東京建物不動産販売も威勢がいい。2年目の小栗は成東の捕手で主将だったとかで「優勝する」と宣言した。加覧が主軸として機能すれば前進可能。
野村リビングサポートも背水の陣で臨む。石原・近藤・中島らは「榊監督は現在体重110キロ。シーズンが終わるまでに90キロに落とさなければ解任、首にする」と、何の権限があるか知らないが、監督解任を匂わせた。また「羽尾? 羽尾は投げない(投げられないという意味か)。小村がいい」 確かに小村はいい。46歳だがコントロールが抜群。自在に変化球を操る。ストレートの威力もあるから相手にとっては厄介だ。課題の守りがしっかりすれば前進可能。兄弟の野村アーバンより上かもしれない。 (参考までに。参加52チームでもっとも体重がありそうなのが榊監督とやはり同じ名前の三菱地所リアルエステートサービスの榊監督、三井不動産リアルティの山下捕手が100キロ超) 大和ハウス工業はトミーこと冨永次第。大阪勤務だが、出場するそうだ。大原は「トミーはひざが悪かったそうで、手術したときいている」と語ったが、大原本人は90キロに激太り。これでは代打も勤まらないのでは…。
三井不動産リアルティは今期から日曜ブロックのチームと統合して水曜ブロックに参戦。いつもは歓談する安西監督、吉田ヘッドコーチの姿が見えなかったが、参加したのかどうか。山下捕手はさらに太った。本人は否定したが、100キロ超か。相手チームの走者は間違っても体当たりしないことだ。
積水ハウスは、兄弟チームの積水ハウス京葉の不参加でモチベーションを保てるか。国産材を構造材に積極採用してわが国の森林・林業の再生にも貢献している三菱地所ホームは残念ながら取材できなかった。
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(牧田 司記者 平成25年6月10日) |