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第25回 RBA野球大会

  群馬県一のビルター、ケイアイスター不動産が参戦

瀧口専務「うちはダークホース」 大法螺?


左から杉山、渡部、高梨、滝口の各氏

 6月7日に第25回 RBA 野球大会中国大使杯懇親会が行なわれた。会場は中国大使館。開宴は午後7時。中華人民共和国駐日日本大使館政治部公使参事官・周海成氏による挨拶・中国大使館杯返還に始まり、途中、食事と懇談会をはさみ、三井不動産常務取締役( RBA 顧問)・飯野健司氏、国交省土地建設産業局不動産業課長・野村正史氏、外務省アジア太平洋州局中国・モンゴル第一課兼日中交流室地域調整官・川田勉氏、駐日ベナン共和国 大使館全権大使・ゾマホン D.C. ルフィン氏などの挨拶が続いた。

 集まったのは約190人。会場は満員。溢れんばかりにごったかえしていた。記者が各チームの参加者に話を聞く時間は約75分しかなかった。

 参加チームは44チーム。1チーム当たり1.7分だ。1.7分の間に話を聞き、写真を撮るのは至難の業だ。しかも、従来のテーブル方式と異なり、立食だからどこのチームがどこにいるのかさっぱり分からない。取材中に参加者から中国の47度もある白酒を勧められ、断るのも失礼だし酒の誘惑にも勝てない記者はぐいっとあおりながら必死でインタビューした。結局、話が聞けたのは30チームぐらいしかなかった。

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 前置きが長くなってしまった。来賓の各氏の挨拶は後回しにして、会場で拾った声を紹介する。まず最初に初出場のケイアイスター不動産。

 失礼ながら、記者はケイアイスター不動産は全然知らなかった。しかし、チームの代表、専務取締役・瀧口裕一氏は瀧口氏がポラスに在籍されていたころよく取材しているので存じ上げていた。開口一番、瀧口氏が一発ぶっ放した。

 「何? うちを知らない。もぐりですよ。本社は埼玉県本庄市ですが、群馬県一のビルダーですよ。積水さんよりもポラスさんより上。分譲が650戸、注文が350戸。合わせて年間1,000戸ですよ。5年間で売上は倍増。ポラスさんのプレカット事業を担当するポラテックさんの取引先としては企業単独では第一ですよ」

 瀧口氏のブラッシュ気味の口撃にひるんだ記者に同社の杉山雅之氏が追い討ちをかける。「今年の新入社員は70人。野球部は経験者ばかりで26人。平均年齢は27歳。まだ一回も負けたことがない(水曜ブロックのチームと対決したことがないという意味)。ダークホースですよ。私? 私は審判。群馬県の公認ですよ。他のチームに公認審判がいるチームがありますか。(記者を)気に入った。年齢は55歳、私の先輩ですね。国定忠治ですよ、国定忠治のお墓が伊勢崎市にあるんですよ。勝負事の神様じゃなくてお墓。お参りすると負けることがない。私はね、そのお墓で必勝祈願してるんですよ」

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 しかし、瀧口氏や杉山氏の話を真に受けるほど記者は間抜けではない。審判が野球をやるわけではなしい、国定忠治の墓参りをして勝てるほど野球は甘くない。そればかりか、ポラスグループには2年前、中央ビル管理が初出場するとき抽選会で大法螺を吹聴されたのをそのまま記事にして大恥をかかされた経験がある。記者にも学習能力はある。

 よって、今回の瀧口や杉山氏の話もそのまま受け取るわけにはいかない。部員が26人もいて全て野球経験者というのはRBAのレベルとしては水準以上ではあるが、強豪がひしめく水曜ブロックBグループで決勝Tに進出する可能性はむしろ少ないと見た。初戦で対決する総合地所は昨年、住友林業相手に2回0−21という記録的大敗を喫しているチーム。初戦を突破しても、2回戦では古豪の東急リバブルと予選を突破する力はある積和不動産の勝者と対決する。

 ここで勝てば決勝T進出が決まるが、敗れるとこれまた古豪のオークラヤ住宅かナイスあたりと対決することになる。ここで勝てばかなりの力があると認めざるをえない。瀧口氏らの法螺が勝つか、記者の冷静な分析力が勝るか。滝口氏が勝ったら、記者は後述するポラスのA広報マンのようになることも検討する。

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 余談だが、このケイアイスター不動産を引き合わせたのはポラスグループのA広報マンだった。ポラスグループは日曜と水曜ブロックに3 チームが参加しているが、いつも広報のA氏やM氏が出席し、同社チームをアピールする。これほど広報の役割をしっかり実践しているチームは他にない。M氏は記者の記事を完璧に校正してくれる師匠のような存在でもある。自らのチームだけでなく、取引先のチームもアピールするところなどは他のチームも見習ったらどうだろう。


左端がポラスA氏、その隣が…

(牧田 司記者 平成25年6月10日)