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新日鉄都市開発 「渋谷美竹」即完 次は「神宮前」1期47戸

「武蔵浦和」の再開発も計画認定


「武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業」完成予想図

 新日鉄都市開発は3月13日、同社と三菱商事、三菱地所レジデンスが参加組合員として参画している武蔵浦和駅第3街区市街地再開発組合による「武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業」の権利変換計画が認可されたと発表した。

 同地区は、1987年に市街地再開発準備組合を設立し、2003年2月に市街地再開発事業等の都市計画決定、2010年6月に市街地再開発事業の都市計画変更決定を経て、同年7月に市街地再開発組合が設立。権利者全員の同意により、今回の権利変換計画を定め認可に至った。

 同事業は、JR埼京線・武蔵野線武蔵浦和駅から徒歩3分。敷地面積は約19,000u。住宅棟はA 棟(地上13階地下1階建・総戸数80戸)、B棟(地上14階地下1階建・総戸数103戸)、C棟(地上32階地下1階建・総戸数355戸)、D棟(地上14階地下1階建・総戸数78戸)、E棟(他社分譲棟、総戸数160戸)の5棟で構成され、総戸数は776戸。災害に強い防災拠点としての機能、29の共用施設、子育て支援・クリニック施設の整備を予定している。竣工予定は2014年9月。

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 同社は3月12日、渋谷駅から徒歩1分の「テラス渋谷美竹」(総戸数196戸、非分譲住戸68戸含む)の第1期(90戸)の登録を3月10日に締め切った結果、登録数197件、最高倍率13倍、平均倍率2.18倍で即日完売したと発表した。

 1期の価格は3,780万〜18,400万円(最多価格帯6,200万円台、6,300万円台、10,500万円台)、坪単価は400万円台の半ば。専有面積は33.10〜113.47u。登録者の平均年齢は49.5歳、家族数は平均2.6人、職業は会社役員・経営者31% 、会社員30%、医師11%、平均年収は約1,900万円。

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 これまで億ションの取材は数え切れないほど取材してきたが、繁華街の駅から徒歩1分の即日完売事例は初めてだ。バブル崩壊前は、億ション立地は商業地や準工地域はごくまれだった。崩壊後は駅近のタワーマンションの億住戸もよく売れたが、今回のような繁華街のど真ん中という事例はないのではないか。

 住むことを考えたら、同社が近く分譲開始する「ザ・レジデンス神宮前」だろうと考えるが、この物件の第1期分譲は47戸だ。「渋谷美竹」と比べると約半分だが、今の状況を考えればこれぐらいの戸数ではないか。

坪単価「400万円台の半ば」 新日鉄都市「テラス渋谷美竹」(1/13)

話題の新日鉄都市開発他「ザ・神宮前レジデンス」(1/11)

(牧田 司記者 2012年3月13日)