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車に関するアンケート トップバッターは抱腹絶倒£jの悲喜劇

 既報の通り、マンションの駐車場設置率が激減しているが、車についてはまったく何も知らない記者は日頃、取材などでお世話になっている人を対象に次のような車の維持管理に関するアンケートをメールで依頼した。「車を捨てろ」と記事で書いてきており、アンケートもその「記事を補強するため」のものであることを予め断った。設問はかなり偏っており、反感を買うことも承知のうえで送付した。

 4〜5人ぐらいから返事は来るだろうと思っていたら、何と30人ぐらい集まった。ご協力くださいました皆様に感謝申し上げます。

 設問は以下の通り。
@ 購入費
A うちローン、返済期間、金利など
B 毎月のガソリン代、利用頻度
C 利用目的
D 車検代
E 自動車保険料
F 買い替え頻度
G 駐車場料金
H 駐車場所
I 年間にかかる車の維持管理費
J CO2を撒き散らしていることに対する罪の意識
K 事故を起こすリスクを金額に換算したらいくらか
L これまで死ぬ思いをしたか
M 車を捨てる気はないか
N 人が優先の道交法は間違っているか
O カーシェアリングについてご意見
P 電気自動車についてご意見
Q 車を所有することの最大のメリット
R その他、反論も含めお好きなようにお書きください

◇    ◆    ◇

 回答はもちろん大真面目なものもあるが抱腹絶倒、面白いものばかりだ。たかが車に大金を注ぎ込み、たいして利用もしないのに捨てる気などほとんどないのを知ると、もう笑うしかない。これほど面白いものを数量的に処理することなどできない。回答者それぞれみんな異なった生活、考え方を持っている。以下、回答のままを紹介する。ただ、これを紹介し続けたら1日がかりになるし、読むほうも大変だ。数回に分けるしかないと思っている。先ずは第一弾を紹介する。 (   ) 内は記者のコメント。年齢は記者の推測。アンケートの結果に対する記事は機会を改めて書く予定だ。

 まず、トップバッター。これは笑っていいのか泣いていいのか。このアンケートを読むだけで今日の一日が楽しくなるか気が滅入るかどちらかだ(もちろん記者は腹を抱えて、涙が出るほど笑ったが)。

免許は持っているが車は所有していない30代男性  A離婚により3人の子供への多額の養育費がございます。残期間10年…Bガソリン代わりに、毎日の酒代がかさみ、月5万ほど消えるCレンタカーはRBA出場のために三郷まで用具運搬が殆どL学生時代、野球で ○○(伏字=記者)を1つ潰して、切除しているのですが、あれ程、死ぬかと思ったことはございませんO可愛い女の子とシェア出来るのであれば、賛成(彼に誰かいい女性はいませんか。○○を1個切除しても子どもが3人も生まれたのだから大丈夫。仕事はできるし野球もイチローみたいにヒットを打つのがうまい)

●300万円の車を現金で買った40代男性  B妻も使うので、週に3回程度、ガソリン代は1万程度I維持管理費はガソリン除いて10万くらいJなるべく燃費の良い運転を心がけてます。過剰なCO2悪の根源みたいな論調には賛成できませんLこれまで死ぬ思いを何回かあります。オニコウベスキー場の入口の手前で橋桁があった部分に激突して車が中破。横に数mずれて橋桁にあたっていなければ15mくらいがけ下に転落するところでしたP再生不能エネルギー(化石エネルギー)から、再生可能エネルギーへの転換と電気自動車の普及は現状の人間社会の継続には必要な一里塚だと思います。現在、家を建替えていて、もうすぐ月末に完成なのですが、電気自動車用の充電設備を2箇所設けました。そのうち電気自動車の購入を考えていますR車は、我々世代の所有する憧れの的から、今の若者を中心に単なる移動手段のひとつにに 変わってきている現象があると思います。昔は見栄の部分と、デートに連れ出すにも車という小道具が必要というのがあったんでしょうが、今の若者は携帯電話 = メールというダイレクトアクセスツールがあるのでその必要がないということと、男子の草食化というのが、若者に車が売れなくなっていることの、所得の低下とともに主たる要因ではないかと思います」(いつも沈着冷静、野球部の総帥。兵隊は最悪)

●通勤のため最寄り駅まで15キロを車利用する20代女性  Aお金をためて180万円の車を現金で買いましたB月のガソリン代は16,000円ほどFだいたい5、6年の予定ですが、今の車は10年、あと2000キロぐらいで20万キロ走行です。20万キロ以上は絶対乗りますJ陸の孤島のため、車なしの生活はできませんL居眠り運転者に正面衝突されたときは死ぬかと思いましたN茨城県は(私の住んでいるあたりだけかもしれませんが)車優先の気持ちがドライバーにあるように思います。歩行していると怖いです(笑)P充電場所が増え、1回の充電での走行距離がもっと伸びれば乗ってみたいです(やはり車は怖い!)

●5年ごとに買い換えている40代男性  @1回につき200万〜300万円A過去10年はすべて現金。独身時代はローンB週に4、5回。月に6000円程度F平均して5年に一度Jまったくありません。自家用車であれ公共交通であれ、みなCO2を排出していますK家族を失うとか、自分が加害者になるという社会的リスクに関しては、自動車に乗っていようがいまいが降りかかるリスクで同列にはできませんO選択肢の1つとして賛成。個人的には、使いたいときに使えない確率が高いので、使いませんP将来性有望。原発が停止するとメリットは薄れるが、今後、地熱や風力、太陽光発電などが普及することで、限りなくゼロエミッション化が期待できるQ僕の場合は、趣味(開放感)R高齢化社会の進展を考えれば、個人の移動手段は、もっとパーソナルなモビリティになってくるはず。現在の自家用車は大きすぎるが、もっと小さく(1人乗り)、意思に反応して自由に動く自動車(もちろんEV)があれば、都市部でも過疎地でも利便性の高い生活が実現できる。エアバッグや衝撃吸収ボディにより、安全性も高まる。これらが実現すれば、CO2論議はナンセンスとなるはず(業界誌紙のトップ記者。40代になったはずだから、あとは身なりだけ)

●250万円の車を所有する20代男性  Bガソリン代は約1万円、使用頻度は月5〜6回C妻との買い物(飲み物・米等の重い物)、ゴルフ、野球等 G18,000円I全て入れて50万円程度J次は電気自動車かハイブリッド車にしようとは思いますが、好みに合うものがあるかどうか …N道交法が人優先との認識はないですP非常に期待しています。スポーツカーにも導入して欲しいですし、インフラの整備が進むよう行政が積極的に補助をすべきだと思いますQ今年子供が生まれる予定なので、使う機会は増えると思います(業界のイケメン。結婚しているとは知らなかった)

●850万円の会社経費のリースで利用する50代男性  Aリース料10万円/月B1万円程度、週2回 C ゴルフ、買い物F3年K最悪の人身の場合1億〜3億円L交差点での信号無視衝突。2台とも全損O興味なしQ私は今の車で14台目です。若い頃は毎年と言っていいほどボーナスで新車を買っていました。家内にいわせると、車を買っていなければ今の家はもう少し広かったといつも言われています。実はほとんど車は乗りません。1年間で3000kmくらいです。実需では必要性はないのですが、精神的に必要なのです。性格的にボーッとしているのが嫌いで、いつでもすぐに動ける状態にしておきたいのです。ところが実際は車には極力乗らないようにしています。会社通勤も20分かけて歩いています。外歩きも社員は車ですが、わたしは電車です。駐車場を探したり、渋滞で時間が読めないのが嫌なのです。そんな私ですが、一生車とは縁が切れないと思います(不動産コンサル社長。記者は作家転進を勧めたい)

車に関するアンケート事例紹介 そのA 偏見の設問に反論も(3/9)

(牧田 司記者 2012年3月9日)