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来場者も「価格は妥当」

伊藤忠都市開発・コスモスイニシア「パークフロントテラス亀戸」


「パークフロントテラス亀戸」完成予想図
 伊藤忠都市開発(事業比率51%)とコスモスイニシア(同49%)のJVマンション「パークフロントテラス亀戸」を見学した。単価は190〜200万円になる模様で、予想通りだった。来場者も「価格は妥当」と判断しているようで、両者の商品企画のいいとこどり≠盛り込んだマンションだけに、順調な売れ行きを見せるのではないか。

 物件は、JR総武線・東武亀戸線亀戸駅から徒歩11分、または都営新宿線大島駅徒歩11分、江東区亀戸7丁目に位置する8階建て・13階建て全174戸の規模。専有面積は61.40〜106.72u、予定価格は3,500万円台〜6,900万円台、坪単価は190〜200万円。竣工予定は2012年12月末・2013年2月末。設計・施工は長谷工コーポレーション。

 現地は、京葉道路から一歩入ったところ。用途地域は商業地域と準工業地域。建物はL型で、建物が隣接する公園を囲むように配置される。

 最大の特徴は、両社がニュースリリースしたように、「あったらいいね。できたらいいね。」をすべて盛り込んだ「iiNe(Itochu×Initia×Next)」がコンセプトのマンションだ。伊藤忠が得意とする間取り可変性、収納を、イニシアが積極的に取り組んできたキッチン、洗面室をそれぞれ担当して企画に反映させている。

 収納では、布団とクローゼットを組み合わせたものから、クローゼットと物入れを組み合わせたもの、クローゼットと納戸、収納を組み合わせたものなど好みによって自由に選べるようになっている。

 キッチンでは、使い勝手がよく考慮された収納やマルチホルダー、楕円トラップ型静音シンク、専用タオルバー、ホーローパネルなどが採用されている。

 もうひとつの特徴は、公園に面したガーデンレジデンス棟(98戸)では奥行き約2.5メートルのワイドバルコニー「シエリア」を採用していることだ。奥行きが2メートルを越える部分は容積率に算入されているが、バルコニーにウッドデッキ(有償)を敷けばリビングとの一体利用が可能なスペースとなる。

◇    ◆    ◇

 亀戸駅圏では、リーマンショック前には坪単価は200万円をはるかに超えていた。しかし、リーマンショック後は200万円ぐらいに落ちついている。記者はさらに200万円を割るようになれば売れると見ているが、この物件も200万円を割るのは確実だ。

 23区内のマンションは、坪200万円を割るエリアは城東と城北の一部に限られるようになってきたが、記者は山手線沿線で坪250万円、その外周部では坪 200〜230万円、さらにエリアによっては坪180〜200万円というのが売れる£P価だと思っている。

 その意味で、このマンションがどのような売れ行きを見せるのか注視したい。販売担当者によると、来場者は「価格は妥当。設備仕様もいい」という評価をしているという。分譲開始は3月中旬だ。


「シエリア」イメージ

伊藤忠都市・イニシア「亀戸」に新提案の空間デザイン(2/21)

(牧田 司記者 2012年2月27日)