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フージャースコーポ「デュオアベニュー南柏」 バス便克服するか


「デュオアベニュー南柏」モデルハウス

 フージャースコーポレーションが3月中旬に販売開始する建売住宅「デュオアベニュー南柏」を見学した。バス便だが、価格は3,000万円前後に落ち着きそうで、売れるのではないかという印象を受けた。

 物件は、JR常磐線南柏駅からバス7分徒歩2分、柏市酒井根五丁目に位置する全17区画の規模。第1期(3戸)の土地面積は123.30〜134.91u、建物面積は96.88〜100.55u、予定価格は2900万円台〜3200万円台。入居予定は平成24年6月下旬。施工・設計・監理は東栄住宅。

 全棟で設計時と建設時の住宅性能評価を取得し、耐震性、耐風性、劣化対策性能、維持管理性能、省エネルギー性能、シックハウス対策で最高ランク等級を取得するなど基本性能を充実させているほか、クルドサック、アイストップツリー、ゲートツリー、マスコットツリーなど街のコミュニティ形成にも配慮しているのが特徴だ。

 モデルハウスは1棟しか完成していないが、サイディングは本物のタイルと見間違えるようなものが採用されている。設備機器は普通だが、大型の鏡つき下足入れが標準装備。生ゴミ処理機、雨水再利用、グリーンカーテン設備も設置する。食洗機、床暖房はオプション。

◇    ◆    ◇

 この周辺の建売住宅市場についてはよく分からないが、近接地にはUR都市機構が開発した大型団地があるなど街は熟成しており、バス便は価格に折りこみ済みだからハンディはそれほどないのではないか。担当者によると、同業のポラスの建売住宅が同じぐらいの価格で供給されているという。両社の競合がどう影響するかはポラスの物件を見ていないので(想像はつくが)何ともいえない。

 ただ、今年度に立ち上げた戸建て事業は順調に推移しており、「デュオアベニュー多摩センター」(13戸)「厚木ワンダーヒルズ」(56戸)がともに完売している。今期経常利益を35億円見込むなど業績もV字回復している。


モデルハウス

フージャース 今期戸建て200戸 第一弾「多摩センター」(2011/5/23)

(牧田 司記者 2012年2月8日)