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 スウェーデンハウス スウェーデンの女性から学ぶ

新商品「mjuk(ミューク)」新発売


イメージ写真

 

 スウェーデンハウスは9月20日、「スウェーデン女性から学ぶ〜新しい住まい方」提案のセミナーと新商品の発表説明会をスウェーデン大使館で行った。発表会後はニシンの酢漬けなど北欧のランチビュフェも振舞われた。

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 記者は遅れていったためセミナーの冒頭部分は見逃したが、新商品「mjuk (ミューク)」の開発の意図などについては同社常務取締役営業本部長・小島敏之氏などの説明でよく理解した。

 「mjuk」はスウェーデン語で「やわらかい」という意味で、同国の女性が大事にする「Fika (フィーカ)」(お茶をするという意味)、「Kolonilott (コロニーロット)」(市民農園の意味)、「Library (ライブラリー)」(思い出の写真やものとふれあう場所)、「Family Room (ファミリールーム)」(家族一緒を楽しむ場所)など、住まい方の提案を行う。

 小島氏は、新商品を発売することの意図として、「以前のわが国は家を建てること、取得することが一大事業で、暮しを楽しむ余裕がなかったが、オーナーと接してきて暮しを楽しむ傾向が強まっていることを感じている」とし、「余暇時間の拡大で生活スタイルが変化し、大切なものを見極める家族が多く」、さらに「当社の住宅は100年持つように快適性、省エネ性で優れているが、これを次の世代に引き継ぐ住まい方の提案が必要と感じた」と説明。「性能はもちろんだが、住宅を取得した後の豊かさ、幸せを提供するのが当社の使命で、感性の高い暮しを発見してもらうよう女性に発信していく」と語った。


小島氏

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 新商品の見学会が来月に行われるので、その際にもレポートしたいが、光と影を演出する仕掛けやライブラリー、コロニーロットなどは受けるのではないか。

 そして、何より同社には飛躍的に売り上げを伸ばす追い風が吹いていると思う。北欧家具や「イケヤ」、「H&M」の普及でスウェーデンのことを知る人が増えているはずだし、スウェーデンのベストセラー小説「ミレニアム」(スティーグ・ラーソン著、ハヤカワ文庫)がそれだ。全世界で6,000万部、国内でも160万部(7月現在)も売れているというから「ダ・ヴィンチ・コード」に迫る勢いだ。年初に行われた同社の新商品「SAKITATE interior designed by イケア」発表会の記事でも書いたのだが、これを利用しない手はない。千載一遇のチャンスだ。社名に「スウェーデン」を冠している会社なのだから、それこそ利用できるものは何でも利用し、販促に結びつけるべきだ。

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 記者はニシンの酢漬けを食べたが、これはイワシやサバの酢漬けによく似ていた。北海道ではつくり方は異なるのだろうが、ニシンを麹などで乳酸発酵させた「飯寿司」が今でもよく食べられている。

 会場となったスウェーデン大使館のテラスの外壁には木製サッシと無垢の木材(おそらくパイン材)が採用されていた。見事な表情をしていた。わが国では無垢の板壁などは耐火・準防火エリアでは許可されないのだろうが、山林国としては情けない。いま問題になっているように、間仕切壁もこと細かに規制している。ばかげたことではないか。


スウェーデン大使館のテラスに面した外壁

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(牧田 司記者 2012年9月20日)