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 ポラスグループ中央住宅が「キッズデザイン賞」受賞

国産材のスギ板壁を壁全面に採用した「きなりのまち」


「きなりのまち」モデルハウス

 ポラスグループの中央住宅は7月20日、先にキッズデザイン協議会が主催する「第6回キッズデザイン賞」の「子どもの未来デザインクリエイティブ部門」で受賞した建売住宅「きなりのまち」の見学会を行った。キッズデザイン賞は子ども目線をもった良質な商品や施設、サービスなどを対象に募集・顕彰しているもの。

 物件は、東武スカイツリーライン新田駅から徒歩16分、越谷市蒲生南町2丁目に位置する全12戸の規模。土地面積は100.02〜120.53u、建物面積は96.05〜101.85u、価格は2980万〜4180万円。建物は在来工法2階建て。ゴールデンウィーク明けから分譲を開始し早期に完売している。

 「きなりのまち」は、メインコンセプトである「スローデザイン」を具現化するため、@ニュージーパインの無垢フロア( 柾目・浮造り)A国産材の無垢杉板壁B抗菌防カビ壁紙−の3つの素材を設定して自然派リビングを標準パッケージ化したのが特徴。「木」の良さが伝わる無垢材の床や壁材を採用することで、木のメンテナンスを親子で楽しむことを提案したのが評価された。

  
モデルハウスに登場する親子はユーザーだとか

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 物件の商品企画を担当したのは同社戸建分譲設計本部営業企画設計第二課課長・野村壮一郎氏だった。野村氏に会うのは3度目だった。過去、「大袋」と「鎌ヶ谷」の人気団地を取材したときに案内してもらった。熱っぽく語ったのをよく覚えている。肩書きは当時の「係長」から「課長」に昇格していた。

 なによりうれしいのは、国産材のスギを用いた板壁がキッチンを囲む壁全面に貼られていたことだった。朝日ウッドデッキ社の製品で、杉の木目が美しく木の香りもした。壁との間に23ミリの空間を設け、さらに板壁の背面に1.5cm間隔でスリットを入れて小口面を多くすることで調湿性能を高めているのが特徴だ。

 また、パイン材のフローリングも浮造りになっているので、木の肌触りがじかに伝わってくるスグレモノだ。

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野村氏

 この日、林野庁の「森林関係の地球温暖化対策を考える会」(座長:岡田秀二岩手大教授)が決議文「日本の森林非常事態宣言」を発表した。冒頭には「日本の森林は、危機状況にある。森林は国土の7割近くを占める国土空間そのものであり、国民最大の資産であるが、その森林が、今まさに、国民一人一人の生活防衛に欠かせない役割を発揮していけるかどうかの瀬戸際に立たされている」と書かれている。

 行政や産業界だけでなく、国民一人ひとりが森林・林業の再生に取り組まなければならないと「考える会」は訴えている。ぜひ読んでいただきたい。

  
杉板壁(左)                           モデルハウス

「日本の森林非常事態宣言」

大苦戦エリアで絶好調 中央住宅の建売り「新鎌ヶ谷」(2009/7/3)

(牧田 司記者 2012年7月24日)