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藤原益男氏&小野由記子さん起用

阪急不動産「ジオ成城学園前」


「ジオ成城学園前」完成予想図

 阪急不動産が分譲中の「ジオ成城学園前」を見学した。物件所在地は「砧」だが、閑静な第一種低層住居専用地域の住宅街の一角で、外観デザインに藤原益男氏、インテリアデザインに小野由記子さんを起用している好物件だ。

 物件は、小田急線成城学園前駅から徒歩8分、世田谷区砧8丁目の第一種低層住居専用地域に位置する3階建て全31戸の規模。現在分譲中の5戸の専有面積は55.27〜84.42u、価格は5,280万〜8,250万円、坪単価は340万円。竣工予定は平成24年9月下旬。施工は木内建設。設計・監理はIAO竹田設計(意匠・設備)、木内建設(構造)。販売代理は住友不動産販売。昨年11月から販売されており、現在、6戸が未分譲。


インナーガーデン

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 今から5年前、モリモトが分譲した「ディアナコート成城 翠邸」(55戸)を見学した。リーマン・ショック前の単価が上昇しているときで、坪単価は416万円だった。それでも高額住戸を除き早期完売した。物件を見学したとき、その背後に見事な竹林があったのを覚えているが、今回分譲されている「ジオ成城学園前」はその竹林があったところだ。

 物件の最大の特徴は、著名な建築家・デザイナーを起用していることだ。藤原氏は数々のマンションを手がけられており、小野さんは記者がほれ込んだデザイナーだ。今回の見学も小野さんの事務所からのお誘いだった。

 天井高 2.7メートルのモデルルーム(84u)はいかにも小野さんらしいこだわりが施されている。キッチンの収納扉にはグレーを採用し、カウンターは大理石のパネルで囲っている。リビングの壁面にはモザイクタイルを張り巡らし、ガラス球のペンダントライトを用いることでモダンな雰囲気を演出している。

 記者がとりわけ気に入ったのが、エントランスからホール、ギャラリールーム(約6畳)、「Zashiki」(約4.2畳)、ベッドルーム(約7畳)に続く「和」の演出だ。障子には著名な鈴栄経師によるものを採用。麻布を挟んだファブリックガラスや麻布を太鼓張りにした障子することで、開かれた空間でもあり閉じられた空間にも感じられる不思議な空間をかもし出している。プッシュプルのトイレドアは阪急不動産が独自に開発したものだ。

 小野さんは、東レ建設が近く分譲する「シャリエ神宮外苑」のデザインも担当しており、こちらの物件についても後ほど紹介する。

  
モデルルームについて説明する小野さん            「Zashiki」

「新鮮な暮し提案を」デザイナー小野由記子さんに聞く(2008/6/2)

成城で坪400万円突破 モリモト「ディアナコート成城」(2007/2/19)

(牧田 司記者 2012年7月3日)