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ディズニーや羽田空港並みの液状化対策

伊藤忠都市開発「クレヴィア検見川浜」


「クレヴィア検見川浜」完成予想図

 伊藤忠都市開発が先にニュースリリースした「クレヴィア検見川浜」を見学した。ディズニーランドの敷地内や羽田空港でも採用された駅浄化対策「静的締固め砂杭工法( SAVE コンポーザー工法)」を千葉市では初めて採用したマンションで、設備仕様レベルも高い。液状化の影響がどれほどあるかわからないが、反響も多く人気になっても不思議でない。

 物件は、JR京葉線検見川浜駅から徒歩5分、千葉市美浜区真砂4丁目に位置する11階建て・10階建て全155戸の規模。専有面積は72.14〜87.41u、価格は未定だが、坪単価は170万円を切る模様だ。竣工予定は平成25年4月中旬。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 「静的締固め砂杭工法( SAVE コンポーザー工法)」の専門的なことは分からないが、販売を担当する伊藤忠ハウジング営業企画推進部営業企画推進課・川嶋拓也氏によると、液状化の影響があまりなかったディズニーランドの敷地内や羽田空港にも採用された工法とのことだった。販売事務所には、どのようなものか分かりやすいように図示されていた。防災グッズも、滑機管理教育研究所代表・国崎信江氏からアドバイスを得て、一般的な防災3点セット≠ノは含まれていない大きななべ付き炊き出しセット、よく駅の階段で見かける階段運搬車に似た階段避難車なども備蓄する。

 立地条件はいい。先に早期完売した野村不動産・三井不動産レジデンシャル「検見川浜レジデンス」に隣接しており、3方向が道路・舗道。震災の後で少し周辺を歩いたことがあるが、液状化は駅前ではそれほどひどくはなかったという印象を受けた。

 坪単価は想定通り。「検見川浜レジデンス」は坪単価170万円だったが、それより若干低くなりそうだ。

 設備仕様レベルも高い。シューズボックスの扉は鏡面仕上げ、洗面室は機能的でデザインもいい最新の製品が採用されている。浴室はミストサウナ付き。分譲は6月中旬だ。

  
川嶋氏(左)と同課・神健一郎氏に「鋼管コンクリート」や「砂杭」がどの程度のものかが分かるように立ってもらった


大きな鍋付きの炊き出しセット(左)と階段避難車

伊藤忠都市 千葉市初の液状化対策採用「検見川浜」(5/15)

空白地帯を駆け抜ける野村不他「検見川浜レジデンス」(2010/3/3)

(牧田 司記者 2012年5月18日)