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街の勢いを見せつけられた「オークビレッジ柏の葉」


「オークビレッジ柏の葉」

 「柏の葉キャンパス」は、わが街「多摩センター」のライバル都市だと思っている。マンション分譲単価は多摩センターが若干勝っているが、街の活性化の取り組みでは「柏の葉」に軍配を挙げざるを得ない。先日(5月11日)、「アジア・アントレプレナートップ・アワード 2012」の取材が不発に終わったので、柏の葉キャンパス駅前にオープンしたばかりの「オークビレッジ柏の葉」を取材見学し、その差をまざまざと見せつけられた。

 「オークビレッジ」は、駅から徒歩1分の約10,000uという広大な敷地に「食と農」を大切にした「オーガニックライフスタイル」を提案する「コミュニティー」施設で、自給自足を実現する「体験型貸農園」、安心安全でオーガニック野菜も使った「リストランテ・ディ・オークビレッジ」、真心のこもったオリジナル挙式ができる「たまごウェディング」、地元の活性化と地産地消の願いを込めた地域交流の場「マルシェ」などから構成されている。

 驚いたのは「体験型貸農園」だ。広さは全体敷地の7割ぐらいを占めているのだろうか。農園では、数人のスタッフが芽を出したばかりのカブなどの草取りや虫取りをしていた。農園には、このほかハーブ、トウモロコシ、ジャガイモなどが一面に植えられていた。田舎育ちの記者は、40〜50年も昔の記憶がまざまざとよみがえった。昔は、農薬などで虫を取るようなことはしていなかった。頼んだわけではないが、スタッフから小さなカブをもらって、その場で洗って葉っぱごと食べた。カブを葉っぱごと生で食べたのは初めてだった。セシウムのことなど全然考えなかった。

 パスタもおいしかった。食べたのはアオヤギの小柱が入ったペペロンチーノで、添え物に野菜サラダ、ポテト、ニンジンのマリネ、これにコーヒー、カボチャスープ、パンが付いて値段は1,000円。

 さらに驚いたのが、来店者の数だった。記者が入店したのは開店直後の11時過ぎだったが、食べ終わって帰る12時ごろには屋内の約50席とテラスの20席ぐらいがすべて満席となり、数人の人が並んでいた。多摩センターではまず遭遇できない光景だった。

 つくばエクスプレス沿線の街で成功するのはこの柏の葉ぐらいだろうとずっと思ってきたが、数年後にはマンション単価も多摩センターを上回るのは間違いない。すばらしい街になりつつある。

  
農園(左=奥のマンションは「パークシティ柏の葉キャンパス一番街」)と記者が食べたパスタ

アジア・アントレプレナーシップ・アワード閉幕(5/14)

(牧田 司記者 2012年5月14日)