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 三菱地所レジ・新日鉄都市「ザ・パークハウス青砥」販売好調


最近のマンション市場について語る南氏

 三菱地所レジデンスと新日鉄都市開発は4月10日、総開発面積約13,000u、総戸数528戸の環境創造型大規模マンション「ザ・パークハウス 青砥」の販売が好調であるため記者見学会を行った。1月から分譲開始しており、これまで来場者は1,000組を超え、150戸を契約済み。5月から2期分譲を開始する。

 見学会で挨拶に立った三菱地所レジデンス執行役員城東事業部担当・南伸一氏は、「震災後も一次取得層の需要は底固いものがあり、この物件も駅からやや距離があるというハンディを抱えながらハード・ソフト両面にわたって様々な仕掛けを施すことによって成功案件の仲間入りができたと思う。同じような郊外物件では、全721戸の『ザ・パークハウス津田沼奏での杜』も昨年の12月から今年3月末までに450戸を契約しており、極めて好調に推移している。全431戸の「ザ・パークハウス新検見川』も『青砥』とほぼ同じ傾向を示している。これから3,000万〜5,000万円のボリュームゾーンをどう販売していくかが大きな鍵になるが、これらの物件の動きを見て、意を強くしている」と語った。

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 「ザ・パークハウス青砥」については、記者はすでに取材済みなので、そちらを参照していただきたい。坪単価は全体では160万円を切り、158万円になる模様だ。前回も書いたが、敷地の東側は中川で、「青戸六・七丁目地区計画」や国土交通省の「桜づつみモデル事業」認定などにより、約4,500uの「ファミリアムフォレスト」など敷地全体を緑で囲うランドスケープがいい。

 少し気になることは、施工を担当している長谷工コーポレーションの責任者が「労務費の上昇が続いており、特にタイル工事はピーク時の1.5倍ぐらい上昇している。これから工事費は上昇すると私は見ている」と、今後の工事費の上昇を示唆したことだ。

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 相手も聞かれることを想定していたはずだだし、記者は記者で「まず答えないだろう」と思っていたが、聞かないのはかえって失礼だと思い、発表会に同席した新日鉄都市開発の関係者に興和不動産との合併をどう思うかについて聞いた。待ってましたとばかり、新日鉄都市開発住宅事業部開発部長・関口眞人氏は苦笑を浮かべながら「合併については、私たちも全然知らなかった。あのリリース以上のことは知りません」と答えた。

 ここで、同業の若い記者の皆さんへ一言アドバイス。アメリカの元弁護士の作家が書いたリーガルサスペンスで「弁護士は、相手からの答えが分からない質問は絶対にしてはならないと、新人には教える」といった主旨のセリフがあった。これはその作家の本心だと思う。相手が当惑するような、答えを自分が理解できないような質問は避け、進んで話してもらえるような、業界(消費者)の利益につながる質問をすべきだろう。記者もそう心がけている。質問するのは記者としての礼儀だとも思う。

 昨日の「木更津」では質問の意図が伝えられず失敗したが、概ね成功している。「いい質問」「仰る通り」などを引き出せば最高だ。本当に聞きたいことは、会見の後のほうがいい。同業の記者は競争相手だ。敵に手の内をみせないほうがいい。


完成予想図

環境創造型の地所レジ他「ザ・パークハウス青砥」(3/22)

(牧田 司記者 2012年4月12日)