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三菱地所レジデンス・新日鉄都市開発「ザ・パークハウス青砥」

完成が楽しみなマンション 敷地内に広大な公開広場


「ザ・パークハウス青砥」完成予想図

 三菱地所レジデンス(事業比率70%)と新日鉄都市開発(同30%)の「ザ・パークハウス青砥」を見学した。新会社三菱地所レジデンス発足前の三菱地所としては都内23区で唯一供給事例がなかった葛飾区内の環境創造形マンションで、坪単価が150万円台の後半という安さから広域集客ができている物件だ。

 物件は、 京成本線・押上線青砥駅から徒歩13分、葛飾区青戸7丁目に位置する20階建て全528戸の規模。現在販売中の住戸の専有面積は64.95〜83.93u、価格は2,718万〜4,228万円(最多価格帯3,400万円台)、坪単価は150万円台の後半。竣工予定は平成25年6月下旬。施工は長谷工コーポレーション。

 すでに2月に1期178戸が供給されており、現在のところ約7割が契約済みだ。集客は地元だけでなく、遠くは追浜、千葉方面からも集客できているという。

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 難点はやや駅から距離があり、環七を渡らなければならないことだが、総開発面積約13,900uの広大な敷地に葛飾区の「地区計画」、国交省の「桜づつみモデル事業」、東京都の「総合設計制度」により環境創造型のまちづくりが進められている点が最大の特徴だ。すでに桜づつみには桜が植えられているという。その東側は中川だ。敷地の北側には約4,500uの公開広場「ファミリアムフォレスト」が整備され、敷地の南側には都市計画公園も予定されている。完成すればいい街ができる。

 単価は予想通りだった。都心へのアクセスを考えればもっと高くてもいいが、駅からやや距離があり、駅からのアクセスと環七にも近い立地を考えると坪150〜160万円に収まると読んでいた。単価が低いからといって、第一次取得層向けとしては標準レベル以上だ350台の駐車場は自走式だし、逆梁工法を採用し、エレベータは5基設置している。食洗機も標準装備だ。

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 「青砥」で三菱地所レジデンスがマンションを分譲すると聞き、旧藤和不動産は葛飾区内でマンションを分譲したことはあると思ったが、新会社発足前の三菱地所としてはこれが初の葛飾区内の供給物件ではないかと考えた。同社の広報担当者も同物件の販売事務所所長・山本大氏も「記憶にない」とのことだから、葛飾区初の物件であるのは間違いない。2007年には、三菱地所として足立区初のマンションを分譲しており、これで23区をすべて制覇≠オた記念碑的な物件でもある。

 「青砥」はマイナーなイメージがあるが、東京スカイツリーの開業や近くの千住大橋の再開発計画が進めば、知名度も上がってくるのではないか。

(牧田 司記者 2012年3月22日)