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車に関するアンケート その4(最終版)

 車に関するアンケートの回答はこれで全て。これほどたくさんの方が、偏った質問に答えてくださったことに感謝申し上げます。率直な感想としては、コスト意識が極めて希薄。購入費用、買い替え頻度など総合的に判断すると、年間の保有コストは数十万円どころか100万円近くに上るはず。死ぬ思いをした人も予想外に多かった。それでも車を捨てようと考えている人はほとんどなし。車中毒は記者のような煙草中毒より重症だ。「道交法は人が優先」と考えていないドライバーもかなりいることに驚いた。

 先日、どこのメーカーだったか、「車は単なる移動手段じゃない。そこに大人の自由がある」などというコピーが添えられたTVCMが流れていたのを見た。会社でも家庭でも「不自由」を強いられている現代社会人の状況を的確に捉えているとは思うが、このようなCMが垂れ流されるから、極めて不透明、不確実なありもしない「自由」を求めて、車を購入しようという人がいるのだろうと思った。

 自動車業界がテレビ、新聞などに投じる広告宣伝費は2010年は8社合計で2,013億円だそうだ。同年の新車の販売台数は約496万台だ。1台当たりの広告宣伝費はマンションのそれとそれほど差はないようだ。同年の交通事故死は4863人だ。ピークだった1970年の1万6765人の3割程度まで減少したという。これは結構なことだ。

 アンケートは全てを整理して、次回(日時は未定)に記者の反論を展開します。

●カーシェアを利用したことがある50代男性 @約65円(震災後1ヶ月経って中古車を購入。それまではカーシェアを利用)AなしB約 5000円、おもに土日、祝日利用C買い物、レジャーD約10万円E約7万円F免許取得後約30年程度で5台(うち新車2台、あとは中古車)G2万円/月H自宅マンションから約600m離れた屋内駐車場(自宅マンションは機械式駐車場で、ハイルーフ車が入る場所の空きがないため)I約40万〜45万円 J特にありませんK物損であればまだしも、人身事故では取り返しのつかない事態も起こりうるL一度ある(若い頃、夜中に郷里でMT車を1人で運転していた。途中眠気に襲われ気がついたら対向車線側でエンストして10分ぐらい停車していたM燃費が悪いため、ハイブリット車へ買い替えを検討中Nもっと車に厳しくしてもよい。酔っ払い運転等はもっと厳罰にすべき。また、自動車だけでなく自転車に関してももっと罰則を強化すべき。最近は自転車のマナーの悪さが目立つO会員として利用していた。しかし、震災後しばらく(1ヶ月くらい)は車の貸し出しをストップされ、不便を被ったP所有者にとって経済性はあるかもしれないが、歩行者には車の音が静か過ぎて危険Q買い物の荷物搬出入、年老いた親や知人の送り迎え、実家への帰省(数人で行けば電車より割安)Rカーシェアはガソリン高騰時や(今回の震災のような)非常時には、貸し出しがストップされたり、他人への貸し出し中などで利用したいときに利用できない不便さを味わった。茨城の実家が昨年の大震災で被害にあったため、物資を搬入したかったが、通行禁止が解除された後も車の調達ができず年老いた親にえらい苦労をかけた(自宅マンションから7〜8分もかかる駐車場利用とは気の毒)

●記者と同様、スカイツリーは醜悪だという40代男性  @250万円AなしB妻=週3〜4日、私=週1〜2日、長男=月2〜3日、現在長女と次男が教習所通いC買い物、行楽、義理の両親の通院などDE把握してないF20年間で2回G無料H自宅の駐車場I把握してないJそもそもCO2問題はマスコミに捏造された実態のわからないデマなので罪の意識はないKいつどこで何が原因で死ぬかわからないのに車の事故を起こすリスクだけをお金に換算することは馬鹿げているL車の運転ではないMないPいまのテクノロジーでは使用済みの蓄電池が膨大な産業廃棄物となり、サスティナブルではない Q 病気や怪我、障害などで移動が困難な人をドア・ツー・ドアで移動させられることR車はそれほど好きではないけれど、車を悪者にするつもりはない。文明がある以上、共存していくしかない。新幹線やリニアモーターカーに莫大な国家予算を割くくらいなら、歩道や自転車専用道路をもっと整備した方がいい(なるほど。記者もリタイアしたら田舎に帰ろうと考えたことがあるが、外出するたびにタクシーを呼ばないと暮らせないことが分かり断念した)

●面白い企画だが、問題意識が偏っているという40代男性 カミさんが使っています。都心に住んでいるのなら必要ないと思いますが、郊外で、しかも地域に根を張って生活している人たちには車は不可欠だと思います。カーシェアリングについても然り。車の運転に慣れるまでには、かなりの時間を要します(昨年免許を取った息子の運転を見ればそれが良く分かります)。自分で車を保有し常に運転の機会をつくらなければ、初心者は永遠にペーパードライバーのままです。カーシェアリングは、現実には運転に慣れたベテランしか利用しません。カーシェアリングが普及すれば、ペーパードライバーのままになる初心者は急増するはずです。技能の劣っている者を自動的に排除するやさしくないシステムだと思います。利便性の高い都心区が未だにマンションに対して駐車場の設置戸数を決めていることの方が問題(車の運転にかなりの技術が必要と言うのはよく分かる。記者は小学生のときから不器用だと自覚していたので車の運転は無理だとあきらめた)

●車を所有せず、時々乗るという40代男性  J車の運転は時々しますが、全くと言っていいほど、意識はありませんL今のところ、自分が運転をしている中ではありませんが、逆に自動車に跳ねられて意識不明の重態になったことがありますN人が優先であるべきと思いますが、現実ではそうでない場合が多々見受けられるような気がしますO自宅のマンションにカーシェアリングがあり、時々利用していますP充電池の能力が更に向上し、価格も廉価になってくれば、環境にも優しいですし、普及が早まるのではないかと思います Q いつでも足として利用することができる(記者は、車にはねられるのではと言う危機意識は絶えず持っている)

車に関するアンケート事例紹介 そのB(3/23)

(牧田 司記者 2012年3月26日)