RBA HOME> RBAタイムズHOME >2012年 >

野村不動産 「OHANA (オハナ)」ブランド

「八坂萩山町」「平塚桃浜」とも完売


「オハナ 平塚桃浜」完成予想図

 野村不動産は3月15日、リーマン・ショック後、供給が激減している郊外マンションの第一次取得層向けをメインターゲットにした新ブランド「OHANA (オハナ)」の第一弾「オハナ 八坂萩山町」(141戸)」と、第二弾の「オハナ 平塚桃浜」(134戸)が完売したと発表した。「八坂萩山町」は20歳台、30歳台の若い年代層に加え60歳台以上シニア層の購入が全体の約22%を占め、過去に同社は例のない高い評価を得て完売し、「平塚桃浜」はモデルルームオープン後、約7週間で完売した。地元だけでなく、広域からも集客できたという。

 「オハナ 八坂萩山町」は、西武多摩湖線八坂駅から徒歩5分、東村山市萩山町3丁目に位置する10階建て全141戸の規模。専有面積は71.18〜92.46u、価格は2.578万〜3,998万円(最多価格帯2,900万円台・3,000万円台)、坪単価は133万円。施工は長谷工コーポレーション。販売開始は平成23年10月。

 「オハナ 平塚桃浜」は、東海道線平塚駅から徒歩6分、平塚市桃浜町に位置する7階建て全134戸の規模。専有面積は69.11〜90.02u、価格は2,288万〜4,218万円(最多価格帯2,600万円台)、坪単価は127万円。施工は長谷工コーポレーション。販売開始は平成24年1月。市の津波避難ビルに指定された。 分譲マンションの完成前の指定としては神奈川県初。


「オハナ 平塚桃浜」マンション建設現場

◇    ◆    ◇

 同社が2物件の完売ニュースをリリースしたこの日、「オハナ 平塚桃浜」を見学した。売れ行きがいいということは以前から聞いており、完売するまでに見ておきたかったからだ。現地を訪ねて、販売代理の長谷工アーベスト担当者から今週の火曜日に2期として14戸を抽選販売した結果、最高は5倍、平均は1.9倍で即日完売したと聞かされた。

 「八坂萩山町」も「平塚桃浜」も、人気の最大の要因はやはり圧倒的な価格の安さと、同社のブランドに対する信頼だろう。相場としては、「萩山町」はマンション空白区なので把握しづらいが、萩山駅近くで東京建物と西武鉄道が東京都の民設公園制度を活用したマンション「Brillia L-Sio 萩山」(184戸)は坪170万円ぐらいしたはずだし、「平塚桃浜」は坪140〜150万円のエリアだと思う。

 設備仕様は「プラウド」と比較すれば明らかに劣る。「ラクモア」は搭載されていないので、収納にはブルモーション・ソフトクローズ機能は付いていないし食洗機もオプションだ。しかし、郊外型マンションのレベルとしては決して低くはない。贅肉をそぎ落とした分、価格に反映されている。

 面白い提案だと思ったのはシンク下の「可変ニースペース」と「奥行きアップ玄関」だ。可変ニースペースは、収納開き扉をスライドインすることができ、子どものステップ台、座りながら作業する椅子、ダストボックスなどに利用できるようになっている。一般的には収納にするのだろうが、意外とこれが主婦に受けるということを他の取材でも確認している。奥行きアップ玄関も、ベビーカーを置いたりするのに便利だ。


平塚駅南口(この道路を真っ直ぐ進んだところに政治家の河野邸があることでよく知られているが、道路が広く街路樹もきれいだ。かつて大京は坪単価300万円ぐらいの億ション「エルザ湘南松風」43戸を分譲した。価格はほとんどが1〜2億円台だった)

野村不の新ブランド「オハナ」第一弾「八坂萩山町」堅調(11/10)

(牧田 司記者 2012年3月16日)